大切で格好良い友達へ。

感動

小学校からの友達が昨日第一子を出産した。
なぜか感動して涙が出た。

再開

私は以前、食べることが苦手になった。
うなく食べられなくなって、その代償に女性として当たり前だった現象を失った。
子供が大好きで将来の夢は「母親」。そんなことをわりと本気で考えている私にとって恐怖で不安で仕方がなかった。
こうして産婦人科へ定期的に通うことになった。

待合室。
周りには妊婦さんたち。
ちょっと羨ましくて、不安が倍増していくような気がしてた。

でも。
子供を大切に守って育てるお母さんたちは皆綺麗で格好良くて憧れも抱きながら座ってた。

ふと隣を見たら。
知っている顔が。

……え?
お互いにめちゃくちゃ驚いた。
「なんでいるの?」って。

友達のお腹は他の人達と同じように大きくて。
すぐわかったけど、私のお腹は大きくないし。

「妊娠…?」って疑問いっぱいで聞いてくれた友達に、私はなんか隠すのが申し訳なくなって全部話した。
高校で離れ離れになっちゃったけど…元々仲が良かったから、空気感が心地よかった。
普段はうまく伝えられない症状をしっかり伝えられた。不思議な感覚だった。

友人も現状から困りごとまで話してくれた。

抱えてた大きなもの

友人は大きすぎるほど大きなものを抱えてた。
…あんまりここには書けないけど。

自分のできることを最大限やって、どうにか現状を変えようとする姿は格好良かったけど、同時に何もできない自分が不甲斐なくて悔しかった。

その後もメッセージでずっとやり取りしてた。
「もう一人じゃないから。この子のために頑張るの。」と話す友達はもう立派なお母さんだった。

乗り越えなきゃいけなかったこと

妊娠・出産って奇跡。

私がこの国に来てすぐ。切迫早産で入院したというメッセージ。
どうしようもなく不安で会いに行きたかった。

…行けなくてごめんね。

不安でいっぱいなはずなのに。暇だ暇だと言ってメッセージをくれたその子。
ご飯が口に合わないとか、看護師さんが怖かったとか。その日のことを報告してくれた。

…不安なはずなのにね。
口に出さない強さを感じたけど、同時になんか自分がやっぱり情けなかった。

おめでとう

頑張って頑張って。
昨日無事に出産したその子。

どうしても伝えたくて返信はいらないよって追記して送ったメッセージ。

「返信するに決まってんだろ!」って返信が来て。
…この人はなんてできた人なんだろうって。
そこでまた感動しちゃった。

「会ってあげてね。」なんて言われて。
…いやいや
……会わせてもらっちゃって良いんですか?
こっちの台詞なのよ。

もう本当に。
すてきなひとだ。

言いたいこと

友人に恵まれているっていつも思ってきたけど。
やっぱり私は周りの人に恵まれすぎている。

終わりは始まりって言うけど
出産は終わりじゃなくて始まりなんだろう。
お疲れ様だと似合わない気がして。
なんて言ったら良いかわかんないけど。

本当に本当におめでとう。
感動をありがとう。

休める時にしっかり休んでね。