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十数年で子育て環境はずいぶん変化した。

若いママさんと話をすると、ここ十数年で子育て環境はずいぶん変わったなあと実感する。

私が出産した頃は、主要駅以外にエレベーターがなかったので、ベビーカーで長距離移動ができなかった。

授乳室やオムツ換えの場所がほとんどなかったし、スマホもなかったので、出かける前にPCで行く場所までの詳細を前もって調べ、必要なら紙に印刷して持ち歩いていた。

市販のベビーフードの種類も少なかった。

結果、最初の数年は子連れ外出を諦めることがしばしば。

独身の頃は「結婚はまだ?」
結婚したら「子どもはまだ?」
子どもが産まれてホッとしたのもつかの間、「2人目は?」
男の子とわかると「次は女の子だね。」
「男の子の一人っ子は大変だよ。」
「女の子がいないと寂しいよ。」
など、多数のお節介オバさん、オジさんに声をかけられた。

お友達の見送りのため、家の中ではすぐ靴下を脱いでしまう息子を抱っこしてちょっと外に出ただけなのに、「こんな寒いのに裸足で靴下も履かせないなんて!」と叱られたことも。

ワンオペ育児という言葉がまだない頃。誰か大人と喋りたいと思っていた時に声をかけてもらえるのはありがたかったし、悪気はなかったんだろうけど…。

子どもが成長するにつれ、大変だったことはほとんど忘れてしまったけれど、モヤモヤ感はやっぱり残っている。

今は便利なモノ・コトが格段に増えて、子育てが楽になったように見える。でも、また別のモヤモヤ感があるのではないだろうか。

コロナ禍では子連れで外食が難しいため、よくUberEatsのお世話になっているというママさん。
配達の人ってどんな感じ?と訊いてみたら、食べ物を運ぶには…???という人も確かにいるけれど、子連れ外食の大変さを考えると、配達してくれるだけでありがたいって。
食事を作る手間を省けたり、家族で別々のものが食べたい時にケンカにならずに済んだり、メリットの方が大きいんだそう。

今その時を楽しむことができている若い世代と、先の楽しみのために今その時の楽しみを我慢してじっと耐えてきた私たち以上の世代の違いは、この点にもあるのでは?

若い世代の考え方を理解したいと思っている。そのためには、自分が我慢して耐えてきたことを吐き出す必要があるように思う。

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