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コミュ障がPTA広報部長をした件 第2章 専門部決定会議、そして広報部長へ

前回のお話

専門部決定会議とは

 新年度を迎え、当年度の常任委員(学級委員・地区委員)が召集された(令和4年4月)。各委員会の委員長と学級委員については学年ごとに主任、そして所属する専門部を決めるためである。
 私が選出された学級委員は文化部か広報部に所属しなければならない。それぞれの仕事内容だが、総会要項によると文化部は「会員・児童の文化教養を高め、親睦を図る」こと、広報部は「機関紙の編集発行や広報活動に努める」ことらしい。コロナ禍となってから、人の集まる行事がことごとく中止となってきたこともあり、今年(令和4年度)もそれほど活動がないと踏んでか、文化部の人気が高かった。一方、平日になんだかんだと撮影だの編集だのと呼び出されるのを嫌がられているのか広報部は敬遠されていた。私は別になんでもいいやという人間なので、人が足りていない広報部を選択した。

当然、誰も手を挙げない

 次に、専門部を取り仕切る部長と補佐する副部長を決める。過去に常任委員会の正副長、専門部会の正副長の経験者は免除されるとはいえ、それほど免除対象者はおらず、ほぼ全員が正副長の対象者のままである。しかし、誰も手を挙げることはない。自ら望んで面倒ごとを引き受けるアホはいない。

メリットを考えて、手を挙げた

 そこで本部役員が次の言葉を投下した。
「専門部会の正副長の経験者は本部役員の免除対象となる」
 学級委員に選出された対象児は6年生の長男である。だが、我が家は長男と入れ替わりで次男が入学する。対象児でと言われれば何もメリットはないが、近年は世帯でとか個人でという方向に切り替えている。仮に、次男が在学中に地区委員や再度学級委員に選出されたとしても、しち面倒くさそうな正副長が免除になるだけでなく、2年間拘束される本部役員が免除となるのは凄くオイシイ。しかも、未だコロナ禍が長引いている状況(令和4年度4月時点で)、いきなりコロナ以前のようなアクティブな形態に戻る見込みは少ないのでそれほど面倒ではないのではと考えた。むしろ、このどよーんとしたメンツの誰かの下でやるより、主導権握っておいた方がいいんじゃないのかと。そして、手を挙げた。
「やってもいいですよ」

やっぱり少し後悔する

 それから、あれよこれよと書類記入と広報部員とLINEで繋がっている間に、厳正なる抽選によって副部長も決まった。幸いなことに、当年度は全員がLINEユーザーであった。よかった。個別対応電話のみの人がいたら詰んでた。そして、ひきつづき前年度からの引継ぎをするといことで場所を移るように指示された。よし、広報部長を1年間頑張ろう!
 ちょっと待て。ここで私は自分がコミュニケーションに難があることを思い出した。そう、コミュ障なのである。たぶん仕事はやれると思う。だがしかし、広報部内だけでなく学校側や依頼先である印刷所とコミュニケーションとれるのかと不安しかない。いや、本部役員を回避するにはやるしかないか。任期の2年間、なんだかんだと平日夜に会合とは、コミュ障には苦行以外のなにものでもないからである。というのも一瞬で、あ!夫は課長代理だから先に部長職なっちゃった、うふふと、引継ぎに向かった。

続く

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