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コミュ障がPTA広報部長をした件 第5章 開かれた小学校とは

前回のお話

小学校ホームページ突如出てくる おばさんとおじさんたち

 息子の小学校ではPTA活動報告を学校ホームページのブログに載せている。具体的には常任委員会の様子や各専門部の活動報告になるのだが、前者は委員会内容と保護者を背後から撮った写真とともに年6回更新される。後者は学校の花壇の花を植え替えましたとか地区のイベントに出店しましたとか、PTAがアクティブに活動している様子の更新である。そして、小学生の保護者となって6年目、このPTA活動報告のブログを見た私は思った。
これ要る?保護者の写真要る?PTAのブログ要る?

開かれた小学校を目指す?楽するのはけしからん?

 そこで、広報部グループLINEでPTAのホームページ更新の是非について問うたところ、満場一致で保護者の写真なんて要らない、更新する必要なしという意見が纏まる。これを本部役員会へ具申し議論していただいた回答が「◯◯小として地域に開かれた学校を目指しているので、PTA活動を発信を続けることは重要と考えているので更新は続けてください」とのこと。要は、例年通り続けろ、面倒だからとか楽したいからと辞めるのはケシカランとういうことだった。
 この回答を受け、これ以上何を言っても無駄と判断し、例年通りの更新は続けてやった。なお、ホームページ更新に関する話は4章でも書いたが、スマホでも簡単にできるようにホームページ更新の手順書の文言を少しいじって、更新作業のハードルは下げておいた。

PTAが25%占めるのはおかしいだろう

 地域に開かれた小学校のためにホームページで情報を公開するのはなんとなくわかる。だが、そこにPTAの活動報告は必要だろうか。前年度(令和3年度)から極端に小学校側のホームページ更新頻度が著しく低回していることも把握していたため、例年通り更新したら年間更新案件の最大25%がPTA更新になってしまう。いやおかしいだろう。
 そこで他校さんのPTA更新頻度はどうなのかと市内小学校のホームページを確認したのだが(全校)、そもそもPTA活動の報告をPTAは更新していない。PTA活動についての記事が年1件程度であるのだが、文面から推察するに学校側が更新している。いやこれほんと要るの?保護者の労力と通信代を使ってまで開かれた学校のために更新する意味はあるのかよと。

実際に閲覧している人は誰かを考えたほうがいい

 そしてホームページ更新を続けていて気になったことがある。アクセス数が妙に多い。私は年1回見るかどうか程度、副部長は見ていないとはっきり言い切った。PTA広報部で更新作業担当している正副長でこの頻度ならば、誰が見ているのだろうか?
 結論から言うと、閲覧しているのは子どもたちだ。保護者は多くても年3~4回閲覧する程度で、ほとんどが見ていない。これは職権濫用をして広報部員を対象にとったアンケートで判明したものだ。誰が見てるの?の回答をくれたのは当時小6の息子だった。この年に長期欠席しなければならない時期があって(コロナではない)、学校が気になって学校のホームページを見たとのこと。学校でもタブレットを自由に使っていい時間に自身も周りの友人もよく見ているとか。1日あたりのアクセス数が全児童の3分の1程度の数であることを考慮すると、閲覧しているのは子どもと考えるのがリーズナブルだ。
 ならば、地域に情報公開ではなく子どもたち向けにPTAが学校で何をしているのかを更新するのは意味があるのかもしれない。だが、これも学校側が教育活動としてホームページを週2~3回程度で定期的に更新し続けるのならば、月1程度のPTA活動の更新もいい感じに見えてくる話。実際のところ、息子が「PTAの更新ばかりでつまらない」と言い放ってしまうぐらい学校側は更新をしない。月によっては全5回の更新中2回がPTA更新となったこともあった。他校と比べても更新頻度が著しく低い。地域に開かれた学校を目指すためのホームページ更新ならば、他校のように週3で更新しろとは言わないが、学校側が積極的に更新するのが本筋ではなかろうか。

つづく


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