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【展示会レポ】超絶技巧未来へ!明治工芸とそのDNA@あべのハルカス美術館

2023年7月某日
こんにちは、探求者あっくんです。
開館時間とともにあべのハルカスを訪れました。

Photo by 探求者あっくん

人を写さないように撮っているので、写真ではわからないことですが、開館時間にもかかわらず多くの人が開館を待っていました。


超絶技巧!シリーズ

 シリーズ化された超絶技巧!シリーズ。今回が第3弾ということがPRサイトに書いてあったのでそこを深堀りしてみようと思います。
ということで「超絶技巧」のつく美術展を調べてみることに。
「超絶技巧!明治工芸の粋(すい)」の公式サイトによると超絶技巧!は、村田理如(まさゆき)という方による明治工芸の凄さを世に広めるべく集めたものすごい質と量のコレクションを紹介するもので、京都の清水寺に近い清水三年坂美術館の所蔵作品を中心にしています。

 PRサイトどおり2014-2015「超絶技巧!明治工芸の粋」、2017-2019「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」そして今回2023-2024「超絶技巧未来へ!明治工芸とそのDNA」とつづきます。フォントがまったく同じことからシリーズとしてみることができます。
 これらを並べてみたところ最初は純粋な明治工芸の紹介でしたが、第2弾以降、現代の超絶技巧アートも紹介するようにます。3つ全部みられた会場は東京の三井記念美術館と岐阜の岐阜県現代陶芸美術館だけです。

 さらに深堀りすると2010-2011には「幕末・明治の超絶技巧 世界を驚嘆させた金属工芸」という美術展が泉屋博古館分館と佐野美術館で開かれていました。

ほとんど一人で美術館に行かない

 個人的なことだが、ぼくは基本的に一人で美術館に行かない。一般的に美術館は一人で行くところらしい。
 しかし、一緒に行ってくれる人がいるからこそ今美術館に行っているといってもいい。美術展に行くといろいろな人がいる、「そうきましたか」とテンション高めな男女。現代アートだけ見て明治工芸はスルーする人。親が好きでついてきただけのつまらなさそうな娘。この気持ち全部わかるぞ。

吉田泰一郎《三毛猫》2021
銅/銀メッキ/七宝/墨
個人蔵

 ちょうど前を歩いていた2人の少女が探求者あっくんと似たような見方をしていたので紹介しよう。彼女たちは、作品について感想などを共有し、語り合っていた。そして最終的に絵にする作品を決めるために一生懸命見ていた。
 僕も絵にはしないが、noteを書くため、NOTIONに編集するため、同行者と感想を共有しながら作品を見ていく。ときにその会話から知らない情報を得ることができる。たとえば、今回ヒエログリフのような作品を展示している池田晃将さんが、「ポケモン×工芸」展でアンノーン文字のヒエログリフのような作品を作っていることなどは、まったく存じ上げていなかったのであやうくスルーするところだった。

おみやげ

 グッズもおもしろい。ここでしか買えない前原冬樹さんの『一刻』スルメを完全再現したキーホルダーや大竹亮峯さんの《月光》をプリントしてあり超絶技巧、未来へのフォントが効いているTシャツなど個性光るグッズがあった。残念なことにだれもツイッター(X)で上のようなグッズを買って写真を上げているような人はいなかった。

Photo by 探求者あっくん

 「また、美術館で食べ物買ってるよこの人」と思われるかもしれない。画集は現在100冊近く家にあるので、買わないようにしていますし、キーホルダーは5年後とかに机から出てきたときのことを考えてしまい断念しました。いかピーすごくおいしかったです。塩っ気がたまらなくて止まらない。

 このおみやげコーナーでふと目に付いた本があったそれが、現代彫刻アンソロジーという本だった。掲載作家:稲葉友宏、岩崎永人、大石雪野、大森暁生、小谷元彦、金巻芳俊、須田悦弘、棚田康司、土屋仁応、中里勇太、七搦綾乃、名和晃平、はしもとみお、福田亨、前原冬樹、三沢厚彦、森淳一、吉田泰一郎。
現代彫刻の有名作家18人が紹介されている本。福田亨さん、前原冬樹さん、吉田泰一郎さんの作品は今回の展示会でも見れました。

ながながと書きましたが、読んでいただきありがとうございました。

次回予告
あべのハルカス美術館は金曜日は、全作品写真撮影可なので写真撮れたら
【NOTION編】超絶技巧未来へ!明治工芸とそのDNA【有料部分あり】
撮れなかったら過去編
【美術館レポ編】2023年5月、島根県立美術館


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