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Paris, Mai 2023.

5月、久しぶりに海外へ出掛けた。
行き先はパリ&ロンドン。約4年振りの海外。

正直、コロナ禍ですっかり出不精となってしまい、ましてや「海外?行って大丈夫なの?」という不安ばかりが大きくなってしまっていたわたし。

とはいえ、徐々に開放路線に向かうなか、「そろそろ行ってみようかな…」という気持ちが芽生えてきた頃、海外出張の機会が生まれて渡航することに。

実際に行ってみたら、わたしにとってとても大切な時間となったので、この記憶を書き留めておきたいと思う。

脳内リセット

なにせ4年ぶり。楽しみな気持ちと、不安と緊張の気持ちと。関空-パリ直行便は満席ながら、ほぼほぼ9割がフランス人。ロシア上空を飛べない飛行機は、フライト時間なんと約15時間。

ようやく到着したパリ・シャルル・ド・ゴール空港から、Roissy BusでOpéraまで。フライト中、バスの中でも、見える風景も、マスクの無い世界が広がることに、なんだか感動すら覚え、脳内がリセットされていくようだった。

お久しぶりのサン=ラザール駅

パリは空が高い

いつも思うこと。パリは空が高い。
それは建物が大きすぎて自分の空間認識がバグってしまっているからなのかもと思うけど、日本に比べて何もかもが大きくて、人間が小さく見える。

5月の空は爽やかで、高い空から降り注ぐ光がキラキラと木々の葉を照らしていて、なんだか自由で伸びやかでいいなぁと思う。

夜になってもまだまだ陽が高く、夕方の時間が長い。仕事終わりに待ち合わせをする人や、若い女の子たちがお喋りしていたり、おじいさんが読書をしていたり。思い思いに過ごすcaféでスマホやパソコンの画面と睨めっこしている人はいない。そんな風景もなんだかいいなと思う。どこまでも、人として、自由。

このカフェから見た景色はキラキラしてた。

自由と伸びやかさ

わたしがいつも海外で感じる自由と伸びやかさ。
ほとんど誰も知ることのない環境の中で、わたしは少しいつもの自分のリミッターを外してみることができる。思考だったり、行動だったり。

今回は特に、自分で知らず知らずのうちに閉じこもっていたり、自分にかけていた制限や固定概念やら色々なことに自覚的になり、「解放されていいんだな」としみじみ感じることができたのが大きな大きな収穫。

パリで、ロンドンで、同じ世界、だけど異なる文化圏で暮らす人々の姿に、わたしは勇気をもらえた。

コロナ禍の4年間で、必要以上に自由(選ぶことの自由)を失い、わたしは疲れていたんだなと思った。

わたしはまたどこへでも行ける

本当に単純なことなんだけど、あまりにも同じ場所に引きこもっているみたいな生活を続けていると、遠くへ行くことや違う場所に行くことに自信が無くなってくるんだなと思った。そうしてどんどん行動範囲が狭くなる悪循環が続いていた。

パリに行く前、わたしはなぜか本当に自信がなかった。無事に行って、帰ってこられるのか。大丈夫なのか。だけど、大丈夫だった。そうして、再びようやく、「わたしはどこへでも行ける」と思えた。

わたしの中で、ひと区切り。

帰りのシャルル・ド・ゴールで。

シャルル・ド・ゴールで見た最後のパリの空には
飛行機雲がたくさんあって、それはとてもしあわせな光景なんだなと思った。
そして、また、何度でもここに来ようと思った。

もっと自由に、伸びやかに、
のびのびと、楽しく生きればいい。
わたしはわたしらしく、
好きな服を着て、どんどん歩こう。

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