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ダ・ヴィンチ手術まで4ヶ月

手術の日が2022年2月4日に決まり、およそ4ヶ月後となった。
試験を受けるためとは言え、間を開けてしまったことに少し後悔。
そこからは試験の勉強など元々まだ始めていなかったのにさらに始めず、黙々とダ・ヴィンチ手術について研究する日々となった。
お腹をパックリ開けておこなう開腹手術よりも身体にも負担が少なく、術後の復帰も早く出来るというのは凄くメリットだなと感じた。
だけどまるでゲームをするように先生がレバーを操作している図を想像すると、大丈夫なのかと少し不安にもなった。
先生は言った。「僕はダ・ヴィンチ手術をもうたくさんしているし、教える立場でもある。今まで一度も失敗したこと無いから安心してね。」
はい、ありがとう。
僕もね、パット交換をたくさんしてるし教える立場でもある。でもね、入居者さん汚染したことあるよ。
物事には絶対は無く、それを取り巻く状況、状態、空気で何が起こるかわからないのだ。
冗談はさておき、僕ははじめからこの主治医をなんとなく信用できていたので、不思議と医者に対する不安はなかった。

ダ・ヴィンチ手術を調べるうちに「こんな手術を受けられるなんて、なんかすごいな。」な~んて思ったりもした。YouTubeを見てるとまるでドキュメンタリーを見ているようで、自分も術後に顔にモザイクをかけて声を変えて「全然大丈夫でしたよ」なんて言いそうだと思った。

手術について検索するのはまぁよしとしても、自分の病気について、或いは5年生存率や転移再発について検索するのは誰にもおすすめしない。
人はやっぱり希望に向かい進みたいと思えば思うほど、不安要素を確かめようとする。知らなくて良いことはないのだろうけど、自分を弱くするようなことは知らなくて良い。
バカだったなと後で思ったとしても、不安のなかで過ごす時間はとてももったいなく、出来れば前向きに過ごす時間に変えたいから。

そうこうしながら僕は、コロナのクラスターのなかも罹患すること無くくぐり抜け、術前検査などを迎えていくことになる。

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