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日本保守党~なんでもありのハチャメチャ政治活動

東京15区の衆議院補欠選挙へ向けての活動がはじまっている。日本保守党は飯山陽氏を擁立することになった。その活動内容が酷い。暴言や誤情報、デマ、陰謀論のオンパレードだ。

まずは太陽光パネルについての間違った情報。『みなさん、太陽光パネルどうやって廃棄するかわかってますか?廃棄方法ないんですよ。』

廃棄方法はありますし、リユースも進んでいます。偏った、誤解を与えるような演説、いくら自党を有利にするためとはいえこんな発信にためらいは感じなかったのでしょうか?
更に、飯山氏は業者が起きっぱなしにしていると言ってます。が、パネルを置きっぱなしするのは違法です。廃棄方法はあり再利用も可能なので、違法投棄はしてはいけません。


次にお待ちかね、陰謀論です
『きっとこうなんですよ。NHKもまた、中国に牛耳られているんですよ。朝日新聞、毎日新聞、そこも中国に牛耳られているんですよ。だから中国にとって不都合なこういった問題は報じないんですよ』

出ました!ぶっ飛び陰謀論!

実は、英大手新聞のガーディアン紙は毎日新聞に中国共産党がサポートしているとのスクープを数年前に発表、国会でも取り上げたので、中国と日本のマスコミにそのような接点がないとは言えないのだが、牛耳っている=支配しているという証拠はどこにもない。

さらにハプニングが・・・通りがかりの男性から『エセ保守!』とヤジを飛ばされると、飯山氏は応戦『エセ保守はどっちですか、って話ですよ。エセ保守は自民党ですよ。言ってやりますよ、そしてね(ここで聴衆から拍手)、私にね、こうやって罵声を浴びせかけてね、ああやって背中を向けて去っていくんですよ』

日本保守党、恥ずかし・・・

LGBT論議によくある間違いもしっかりやらかしている。
『性別は自分で決めていいというふうに、岸田政権はそういうルールを作りました。これは大変です。体が男でも、いや、私の心は女なんです、ってふうにいえば女風呂に入ってもへっちゃらだという、こういうおかしな世の中になって参りました。女性は安心してトイレにもお風呂にも入ることができません』
本当に身体男性が女性風呂やトイレに入ればふつうに捕まります。こうしたデマはLGBTの方に対する偏見、差別も生み出しかねないし、それにより社会がぎくしゃくしかねない。行き着く先は混乱、争い、究極的には暴力の連鎖。極めて悪質なデマだ。

酷いのは演説だけではない。公共の敷設物に日本保守党の旗を括り付ける行為。これはNGでしょう。事務総長の有本香が意気揚々とXにポスト。迷惑って言葉、知らないのかな?

極めつけはこれ。『岸田さん、こう言うんですよ。あんた本当に脱炭素というんだったらあんたもう息するのやめなさいよって話なんですよ』
いいがかりも甚だしい。脱炭素社会、って、そういうことを言ってるんじゃないのがわからない日本保守党。むろん、行き過ぎたSDGsには異を唱えられて当然だが、少しでも炭素排出を減らすための努力をするということであって、息するな、まで言うのはレトリックとしても常軌を逸している

候補者飯山氏だけの話題で終わるのも寂しいので、真打?!百田尚樹氏もここでご登場願おう。聴衆の前で公然と侮辱的な言葉を発信しているところは安定のパフォーマンス。品位がどうのこうのではなく、これが許させるのか、問題ではある。
『電気の話、最近腹立つんですよ、河野太郎、あの糞ボケね、舐めてますよね。あと、内閣府の省エネタスク(再生エネルギーに関する内閣府の会議体)の会議でね、大林ミカさんという、訳のわからんおばちゃん、太ったおばちゃん、ブサイクなおばちゃん』

おまけ
自民党本部前で街頭宣伝。これ、過激左翼や右翼がよくやること。なんか怖いんですけど。警察官がくるのも当然でしょう。

れいわ新選組の山本太郎も同じようなことやっている。極右と極左、よく似ているなあ。

いつもながら、日本保守党はこれで多数の有権者から支持を得られると思っているのだろうか。熱心な信者、もとい、支持者であれば演説にウットリもするだろうけど。こんな不快な演説を聞かされる地元民はいい迷惑だ。

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