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ウヨを焚き付け始めたオールドメディア

共同通信が配信し、産経が報じた記事にX(旧ツイッター)上でnoteがついた。

日中韓の首脳会談で、台湾問題について岸田首相の発言として報じられたものがミスリードであると思われたのだ。あたかも岸田首相が中国の立場に立って、中国に寄り添った発言をしたかのような報じ方をしたのだ。

事実は、台湾については現状変更をしない、今まで通りの状態を保持するという、なんの変哲もない、首相としては当たり前の発言をしただけのことだった。共同通信が報じたのは中国の新華社のリリースをそのままもってきたものにすぎない。また、右寄りの産経については、リストラによる人員不足で通信社の記事を精査できていない、と言う指摘もある。

それはさておき、おや、と思ったのは、共同通信ならいつもなら首相を始め自民議員の発言をこのように捻じ曲げることはないな、ということ。共同や朝日と言った左寄りのメディアの捻じ曲げ方としては、実際は違うのに差別発言!好戦的発言!近隣諸国に配慮がない発言!であるかのように報じることが今までのやりくちだった。そうすることで、自民政治家が“右翼的”であり反進歩的、リベラルの逆を向いてるけしからんぞ、問題だ、というレッテル貼りをするというのが定石だった。最近では、上川外務大臣についての記事が記憶に新しい。

ところが、今回はその逆。岸田首相が“右翼的”の逆で中国に配慮しすぎ、弱腰であるかのような印象を与えるかのような報道をしたのだ。昔なら、中国に寄り添わない発言をしたぞ、近隣諸国との友好を壊すな、けしからん、という報道をして政権にダメージを与えるパターンだった。しかし、今までの黄金パターンとまったく逆側の論調で攻撃した。

これはオールドメディアの方針転換と見ていいだろう。右はけしからん、強気はけしからん、から、弱気はけしからん、右がよろし、へ。こうすることでいわゆるネトウヨを焚き付け、政権にダメージを与え、ネット世論を味方につけ影響力を保持できる。

なるほど、小賢しい。しかしこうしたやりかたを影響力のあるテレビ新聞が強行すれば言論空間は煽られ、過激になり、まともな言説が圧迫されるようになるだろう。便所の落書きであるネットの品性のない発信にオールドメディアが便乗して扇動する。

オールドメディアもそろそろ淘汰されないといけないかも。失せな。

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