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グラスナーがクリスタル・パレスに与えたプラン

今日はリヴァプール対クリスタル・パレスの試合を自分なりに分析していこうと思います。

メイン
パレスの攻守のプランと守備の脆さが出てしまった理由を中心に

先ず両チームの基本の初期把握はこちら
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パレスは前節のシティ戦と比較してリヴァプール戦は、5-4-1のブロックを敷くのではなく5-2-3の構えるミドルプレスを掛ける方針にグラスナーはしました。
ミドルプレスでの守備

最前線の14番マテタは遠藤へのパスコースを消す
両ボランチの19番ヒューズと20番マートンは、リヴァプールのIHカーティスとブラッドリーが中に入ってきた為マークに付く
左WGの10番エゼは、サラーとブラッドリーの両方のパスコースを限定する。
リヴァプールは各駅停車のパスではなく、1つ飛ばしのパスを要される。つまり、多少の強引なパスをせざるを得ない選択まで狭めた所までは良かった。

ただ、シーズン途中でグラスナーを招聘してる為、この後ルイス・ディアスのバイシクルなシュートを打たれる。
打たれた理由を解説
5-2-3の弱点
①WGのプレスバックが遅いとこうなる
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①の現象

ボランチが中に吸収されたとき…
右WGの7番オリーセのプレスバックが遅くなると、左IHの前方のやや左側スペースを好きに使われてしまう。

①を怠ると左のスペースを使われる

ロバートソンには良いボール(クロス)を上げる充分な時間を与えてしまって決定機を作られてしまう

WGのプレスバックを改善しないと今節は勝てたけど、勝点を取りこぼす可能性が高くなってしまう。
これが改善してくれば、トップハーフにも行けると思います。

パレスの攻撃
今回はリヴァプールの右SBブラッドリーをサイドに誘い込み、ブラッドリーとコナテの間のスペースを狙いました。点取る少し前に何があったのか話します。

画像は先制点取る前のシーン

ここのヌニェスの守備の役割が曖昧なので、ワートンに好きにプレーさせてしまう…

ヌニェスがマークに行くのも1つの選択

結果的にワートンに誰がつくのかがハッキリしなかったことがリヴァプールは失点に繋がりました。
その後ワートンとエゼ(画像だとカーティスと遠藤の間にいる選手)のワンタッチパスでリヴァプールを中に密集させる。そしてサイドに再びパスを出して先ほど言った右SBと右CBの間のスペースに走り込む。
それが出来てた画像
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得点者の10番のエゼがフリーなのは問題


上からの画像

リヴァプールは遠藤が釣られた時マクアリスター、ヌニェスのどちらかは遠藤の所を埋めなきゃいけなかった。ここでディアスも埋めるのは可能だと思うが、運動量が2人より多くなるので個人的には2人のどちらかにその役割が出来てたら失点する確率は減らすことが出来たのではないかと考えます。
先制点シーンのパレスは3人目の動きが出来てたのが良かったと思う。

ここから先はパレスが⚽️奪ったあと
前線の3トップの役割。特にエゼとマテタの関係性ついて話していきます。
エゼの特徴
身体がしなやかで懐が深く体幹が強い
また、テクニックもありボディステップで相手の位置をズラす能力が高い
彼がカットインしてきたら、マテタはサイドに流れる

エゼが中でプレー時は、マテタはサイドで受ける
(今回は画像をズームしてみました。)


オリーセは前線にスプリントで顔を出す(3人目の動き)また、左で受けることもありエゼとのコンビネーションで攻めることもある。
さらに、前線の3トップの役割はカウンターを成立出来る能力を持ってる。
これは彼ら無しでは出来ないプランなので、3人が活かしやすい形を作ったグラスナーには👏を送りたいです。評価も更に上がって欲しいなと思います。

最後に
リヴァプールはミッドウィークにアンフィールドでアタランタとやった後にパレス戦を迎えたので、疲労の部分はあったのかなと。
ただ、今季のリヴァプールはプレミアリーグでビックチャンスを66回も外してるみたいなので決定力の部分が課題になっているし、夏の補強はCFは必須なのかなと見てて感じました。

この先リヴァプールはカップ戦のELを含めてアウェイ4連戦をするのでパレス戦は手痛い敗戦となりました。
一方アンフィールドでウノゼロ勝利は選手達は自信も付き、グラスナー監督の手腕が高まったのではないかなと思いました。
今日はここまでしたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。🙇‍♂️

参考画像と動画


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