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組織の時定数

最重量級の重厚長大な企業の社内SEから成長期のIT企業にコンサルタントとして転職し始めてわかったことがあります

①組織には時定数がある
・組織には事業環境や生い立ちで決まる情報伝達の時定数が一様に存在する
・時定数の大小は組織の優劣と関係ない
・組織の中からは時定数が見えずらい

②そしてコンサルタントは次のスキルが必要である
「組織の情報伝達の時定数をいち早く理解し、それに含まれる要素(時定数の次元!?)を分析しそれに寄り添うこと」

要素は
・意思決定志向軸(トップダウン?ボトムアップ?ミドルアップ?)
・ミドルマネジメント志向軸(タコツボ?リーン?)
あたりを気にすることが多いです

なぜ、時定数に寄り添うのか? それは組織内で一様でないと不幸が起きるからです
こんな事例がありました
・トップダウンな組織からヘッドハンティングした幹部がボトムアップな歴史ある製造業では全く役に立たたず早期に離職
・スタートアップ立ち上げや社長経験があるやり手がクライアントや組織内でデリバリー品質不良を起こし炎上
・ミドルマネジメントが優秀な組織からヘッドハンティングした幹部が意思決定できずにスクラップ&ビルドを繰り返す
・組織の幹部が優秀なコンサルタントに極度に依存し周囲から孤立(仲良しクラブ化)

ちなみに、時定数の大小は組織の優劣に関係しないと冒頭で書きましたが、優秀な組織は時定数が小さいというのは成り立ちそうです
そう言えば社内SEとしての最後の組織の長が次のように言ってました
「業務効率上げなくてもいいから業務スピード化しろ」
中にいたときは業務のリードタイムを短縮すること(これは業務効率化)こばかり考えてました
ダメですね

情報伝達時定数を小さくできるコンサルタントって世の中では何と呼ぶのでしょうか?


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