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日本を限りなく貶めた慰安婦問題の正犯は朝日新聞だけど、もう一つ共謀共同正犯がいて、それが外務省だ。

2020年03月25日
以下は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之と世界有数の中国通である宮崎正弘が対談した下記の素晴らしい本からである。
この本は日本国民が今すぐに最寄りの書店に購読に向かわなければならない本である。
世界の人達にも必読の書であるが、それは私が出来るだけ伝える。
慰安婦問題で朝日新聞とタッグを組んだ外務省
宮崎 
外務省の無能ぶりをよく表しているのは、慰安婦の問題ね。
慰安婦の問題でも外務省の無能ぶりは想像を絶します。
高山 
いつも不思議に思うんだけど、慰安婦の問題はどこの国の軍隊でもある問題だ。
むしろ慰安婦がいない軍隊は、強姦して歩く、これは米軍でもどこでもやっている。
そっちの方がむしろ大きな問題だ。 
米国は「1982年アメラジアン法」をつくっている。
米兵がアジア各国で強姦して生ませた混血児(Ameriasian)が余りに多い。
父なし児を救済するため米市民権を付与するという趣旨だ。
ベトナム、カンボジア、タイ、フィリピンにごまんといた。 
実は日本にも数千人いるが、アメリカ国務省が日本に「米兵の強姦償い法です」というのが厭で、日本の混血児はこの法の適用を外されている。
そのいきさつを日本の新聞は書いていない。 
米兵以外にも有名なのは韓国兵のベトナムでの大量強姦だ。
いわゆるライダイハン。
一般女子を強姦する例は戦後の朝鮮人、ロシア人ときりがないくらいある。 
それは一切不問で、日本の慰安婦だけが許せない犯罪のように言う。言っていておかしいなと思ったらしい。
自分たちもやったように、つまり家に押し入って婦女子を引きずり出し、拉致して強姦して……という前段がないと不都合ではないか。 
朝日新聞はそこを衝いて吉田清治の作り話、済州島の慰安婦強制連行という形にした。
これなら米兵の発作的な強姦より悪い。
日本軍は組織だって拉致し、強姦した悪い奴らだなあということになる。 
いずれにせよ、日本の慰安婦だけ問題にしていこうという意図があるから、これは明確な日本を標的にした差別論争なんだ。
宮崎 
70年以上前の話を、今も問題にする理由がそこにある。
高山 
それを問題にするんだったら、各国軍の強姦をまず処理しろよ。
宮崎 
慰安婦問題は、また朝日新聞が犯人なんだけど、昭和57(1982)年に吉田清治という嘘つきが、朝日新聞に慰安婦狩りをしたと嘘の告白を書いた。 
さらに朝日は平成4(1992)年、慰安婦施設に軍の関与があったと報じた。
これは衛生問題とか良い意味での関与だったのに、強姦より悪い強制連行があったかのような印象を与えながら、この軍の関与を報じていた。 
そこから発展したのが、平成5(1993)年のいわゆる「河野談話」。この時の問題は、政府は慰安婦問題を徹底的に調べて、強制連行の事実はなかったという内容のものであったにもかかわらず、河野洋平官房長官は発言の中で、強制連行はあったと発言した。
高山 
その河野がいまもってその発言を撤回しない。
宮崎 
河野洋平って、不思議な人だよね。
高山 
親に売られたりして、不本意に慰安婦になった人はいる。
その人たちへ同情はするとして、それを軍が関与したかのようにいう強制連行とは違う。
そこを曖昧にして、強制連行があったと言った時、韓国人がどう思うかとかでなく、日本軍あるいは日本人を貶めて何が嬉しいのか。
度し難い偽善者である以上に日本人のツラ汚しだ。
宮崎 
こじれにこじれた「河野談話」について、平成26(2014)年「河野談話」作成時の官房副長官である石原信雄氏が国会で、日本側の資料では女性を強制的に従事させたという証拠は見つからなかったということを明らかにしたうえで、韓国の元慰安婦からヒアリングを行ったけれども「証言の事実関係を確認するための裏付け調査というものは行われていない」と証言した。 
この証言の内容はすでによく知られていたことだけれども、それを談話の作成に関わった官房副長官が国会の場で証言したことの意味は大きい。
朝日新聞の記事は嘘だということが国会の場で明らかになったことになる。
高山 
この時、当時、日本維新の会の山田宏議員の活動が素晴らしかった。
自民党は自民党内閣の官房長官を務め、後に党首まで務めた河野を国会に呼び出すのに難色を示す。 
そうした自民党の態度の前にうまく駆け引きして、河野洋平ではなかったが、石原官房副長官の参考人招致に成功したんだ。
それで山田氏は平成28(2016)年の参議院選挙では、古巣の次世代の党や日本のこころを大切にする党からではなくて、自民党から出て、当選した。
だとすれば河野洋平をぜひとも国会に呼び出してほしいね。
宮崎 
ともあれ、石原官房副長官の証言による雰囲気の盛り上がりで、平成26(2014)年、8月5日と6日にわたって、朝日新聞が吉田清治に関連した16本の記事を取り消した。
これって、戦後ジャーナリズムを揺るがした大事件ですよ。
高山 
石原信雄宣房副長官の証言で、次は朝日新聞が国会に召喚されると読んで、先手を打って、吉田清治の記事を取り消したんだと思うね。 
宮崎
結局、朝日新聞は昭和57(1982)年、吉田清治の嘘の記事を載せて32年間取り消さなかったわけだ。  
高山 
三流新聞もいいところ。
日本の受けた被害は甚大だ。
国会は廃刊勧告くらい出せばよかった。  
宮崎 
この本は、朝日新聞をたたくのが主目的ではないのですから、朝日叩きはこの辺にして、問題は外務省。  
高山 
そうだよ。
外務省は朝日新聞の嘘が世界を駆け巡って日本が貶められている時、何をした?何もしなかったじゃない。   
それどころか、平成8(1996)年、朝日新聞の嘘が元になって、慰安婦を性奴隷だと決めつけた、いわゆるクマラスワミ報告が国連人権委員会に出されて採択された時、反論文書を一度は用意しながら提出を取り下げた。
何でそんなことするの? 
吉田清治の記事が載ったのは昭和57(1982)年だけれど、平成4(1992)年には秦郁彦氏の研究で嘘だということがはっきりわかった。
にもかかわらず朝日新聞が嘘だったとして取り下げるまでの32年間、外務省は慰安婦問題の誤った情報を糺すため何の行動も取らなかった。 
これは杉原誠四郎氏が言っていましたが、日本を限りなく貶めた慰安婦問題の正犯は朝日新聞だけど、もう一つ共謀共同正犯がいて、それが外務省だ。
外務省が正しい情報をわかった瞬間にその正しい情報を世界に発信していたら、慰安婦問題はいまのような問題にはなっていなかったよ。外務省の罪は重い。
宮崎 
正しい歴史認識を広めなければならないという外務省の役割から見れば、南京事件でもひどかった。
あれは平成9(1997)年だっけ。
日本を誹謗してアイリス・チャンという中国系アメリカ人が『ザ・レイプ・オブ・ナンキンー第二次世界大戦の忘れられたホロコースト』という本を出版した。
中身は指摘するまでもなくデタラメ。 
この時、日本国内でも「南京事件あった派」がまだ力を持っていて、南京事件の全面否定はできない雰囲気がまだ少し残っていた。
だけどアメリカのチャンの言うようなことは到底ありえないということは常識になっていた。 
そこで平成10(1998)年、斎藤邦彦駐米大使がアメリカのテレビでチャンと対決した。
しかし斎藤大使は、日本が謝罪したことを主張するばかりで、チャンの書いていることの内容に対する反論は一言もしなかった。
これでは南京事件がチャンの言うとおりに事件としてあったことになってしまう。 
南京に新築された南京大虐殺記念館に行って驚かされたのは、中庭に金ピカのアイリス・チャンの立像が建っていたことです。


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