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菅直人政権の原発対応は後手後手です。全てを自分だけで、あるいは周辺だけでやろうとし、しかも肝心な時には、大臣や副大臣ではなく役人を呼び出す。どこが政治主導なんでしょうか

2011-05-12に発信した章である。
…前略。
そんな菅直人首相をサポートする人間は今や党内でもほとんどいない。

唯一の側近が、三月末に首相補佐官から外れた寺田学代議士だ。
「寺田さんは、補佐官時代から『個室ではなく大部屋でいい』と、秘書官らと同じ部屋にデスクを置いていましたが、いまだにそのままで、頻繁に官邸に来てはそこにいる。

イラ菅にいくら怒鳴られてもめげない彼は、総理の精神安定剤なんです」(官邸記者)
*先般、確か、統一地方選挙の前だったと思うが…この寺田さんを出演させて、原発初動時の事に対して、彼らの側からの情報だけを流したニュース・ステーションは、ジャーナリズムとして、一番、してはいけないことをしたんじゃないのか。*

もう一人の数少ない相談相手が、伸子夫人である。
「菅さんは、伸子さんの言うことをかなり参考にしている。ただやり過ぎなのは、官邸の総理執務室にまで伸子さんを入れていること。最近、鳩山前首相が『この前菅さんと会った時に、お茶請けを持ってきた女性がいて、どこの賄いのおばさんだろう? とよく見たら、伸子さんだったんだよ。私も幸を官邸の執務室にまでは入れなかったのに』と嫌味たっぷりに周囲に語っています」(政治部記者)
…中略。
だが、菅直人内閣の一員である三井辨雄国交副大臣は、浜岡原発停止を打ち出した直後の八日、小誌の取材にこう打ち明けた。
「菅直人政権の原発対応は後手後手です。全てを自分だけで、あるいは周辺だけでやろうとし、しかも肝心な時には、大臣や副大臣ではなく役人を呼び出す。どこが政治主導なんでしょうか」
前出とは別の政治部デスクは不穏な予想をロにする。
「森政権末期と雰囲気が酷似してきました。党内のほぼ全員が菅首相では駄目だと思っているのに、ポスト菅が固まっていないので、『奇妙な安定』に陥っているに過ぎない。今月末のサミットが終われば、ほんの小さなきっかけで、一気に政局になる」
菅直人首相への「全面停止要請」が飛び出す日は来るか。

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