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私は、音楽界には不案内の人間だが、1,2億人の誉れ、日本のみならず世界の宝物である、彼女の才能を、彼女に関わっている全ての音楽関係者に、大事に育てて頂きたいとの思いを強くした。

村田夏帆さんが、朝日浜離宮ホールで開催された「能登半島地震 支援チャリティーコンサート、3/10」に出演するとの告知を知って、直ぐに手続したお陰で、とても良い席が取れた。
前から2列目の真ん中!

3人のピアニストによる独奏に続いて、バイオリン独奏の最初に、彼女が登場した。
YouTubeに掲載されている彼女の演奏は全部聴いているが、ライブで観るのは、勿論、昨日が初めてだった。
弊社専務と私は、演奏開始と同時に、彼女の演奏にくぎ付けになった。
あれほどの至福の時間はない。

私は、音楽界には不案内の人間だが、1,2億人の誉れ、日本のみならず世界の宝物である、彼女の才能を、彼女に関わっている全ての音楽関係者に、大事に育てて頂きたいとの思いを強くした。
いうまでもないことだが、超ド級の才能である。
世界が感嘆したのも当然。

村田夏帆さんと私に、思いがけない接点があることを、先日、知った。
彼女は茨城県水戸市生まれ。
私が仙台二高の学生だった時の校長は、教育界で高い声望を得ていた水戸っぽだった。
読者はご存じの事情で私が苦悩のさ中にあった時、仙台駅前のデパートで校長夫妻と遭遇した。
先生は、瞬時に私の苦悩に気づいたのだろう。
短い会話があった。
そこに籠っていた、私への気遣い、思いやりを思い出すと、私は、今も胸が熱くなる。
水戸も、仙台のように、一高、二高が最高のライバルとして競い合っている。
私の母校と同様に極めて高い偏差値を維持しながら。

20歳の頃、私は東京にいた。
土方をしたりして生活していた。
幸福な家庭に育った若者たちは学生運動に明け暮れていた。
私にとって、学生運動なぞは愚の骨頂以外のなにものでもなかった事は、「どぶ板選挙」から想起した章で書いたとおりである。

先年、所用で汐留に在るホテルに滞在した時、帰阪する前の短い時間に、会場の側に在る浜離宮庭園を訪れた。
カメラは持参していなかった。
流石は徳川将軍の庭と感嘆した事は言うまでもない。
私は海育ち、浜育ち、港育ち、河口育ち、漁港育ちである。

私は京都を我が家の庭園として暮らしている。
当然ながら、そういう面でも浜離宮は驚愕の庭園だった。

ここの池は、何と海水なのである…海と繋がっているのだ。
だから、ここの池にはクロダイ等の海の魚がいるのである。
これ以上ないほどに見事な日本庭園の池が、海水で海の魚が棲息している。
ここを247回も訪問した家斉の正妻は、ここでの魚釣りを、こよなく愛した。

演奏会の開場は13:30。
天気予報では東京は快晴。
朝、思い切り早くに目を覚ました。
8:06分の新幹線を、7:39に替えた。
品川~新橋。新橋からタクシー。
すべてがスムーズにいって、予定よりも更に余裕のある時間に、浜離宮に着いた。
先般とは違い、正門からの入場である。
これが、また良かった。

当然、愛機を持参。
最大の撮影目的は、クロダイを撮る事!
池の透明度や深浅等も関わってくるから、少し難しいかなと思ってはいたのだが。

中之島のお茶屋に向かう橋を渡っている時だった。
早速、クロダイが姿を現した。
水深が深めの所だったから鮮明には撮れなかったが。
これはきっと撮れるぞ、との確信を得た。

まるでクロダイに私の思いが伝わった、否、彼は私の思いに気づいた。
岸壁の浅瀬に姿を現し、私を凝視している。
私は、あまりの嬉しさに呟いた。
目的、すでに完遂。

園内の80%ほどを歩いて終了。
日曜日だから、会場周辺のレストランは休みのところが多いはず。
食事は汐留のホテル街の方なら問題なしだったのだが、そちらから歩くのは少々時間がかかる。
正門受付の人に聞いてみた。
大通り、対面の電通本社ビル地下にレストラン街がある。
そこで横断歩道を3度ほど渡った。
東京は1区画が日本一大きい都市。
カレッタ汐留…今回、昼食が不安だったから検索して知っていた名前だった。
それは、元々、電通本社ビルの事だった。

休日の店が多くてガラガラだったが、このビルの1階には劇団四季があり、アラジンを上演していた。
開演前で入り口には結構な人が並んでいた。
結構な距離のある地下に入って直ぐに、鰻の店があった。
値段が妙に安い。
まぁ、良いかと思い、入ろうとしたのだが、同行者は鰻が嫌い。
それでも我慢してくれようとはした。
私は、築地が直ぐそばに在るのだから安いのだ、と最初は思ったのだが。
同行者も同時に言った。
「中国産でしょう」
店員に確認すれば、やっぱりそうだった。
即座に、踵を返して、他の店舗を探した。
丸亀製麺があった。
メニューをみたら、広島の牡蠣6個ほどが入った卵かけうどん。
即決して店に入った。
私も同行者も初めての丸亀である。
大好物のかき揚げがあった。
大変なボリュームで190円!
今まで食べたかき揚げで一番美味しかった。
今日、サウナで体重計に乗ったら、グンと体重が増えていた。
さもありなん。それほどのボリュームだった。

同行者である弊社専務は、村田夏帆さんの出番が終了したら、明日の用意もあるから、帰阪しようといっていたのだが。
最後の弦楽器奏者全員参加のアンサンブルまで聴く事にした。
直結の地下鉄築地市場駅から東京駅に向かった。
大丸の地下で車中夕食用に、弁当を買った。
改札を通ったら新幹線が遅延している。
一瞬、ドキッとしたが。
遅延理由が、ここ数年、大阪~京都の新快速で頻発している事故…在日中国人や、朝鮮半島のスパイたちに依る妨害工作であると、私達は確信している事案の頻発と、同様な種類の原因だった。
阪神間…姫路近辺で、付近から飛来したビニールが架線に絡まって…。
それなら新快速同様だな、不通にはならない、と私たちは即断した。
一番、早いのが博多行き。
即座に、それに決めた。
ところが、大幅に遅れているせいで、自由席に全く空きがない。
即、見切りをつけて、隣のホームに停車していた次発の新大阪駅に切り替えた。
ところが、ここも混雑していた。
隣通しの席が全く空いていなかった。

そこで、さっきの博多行きのグリーン車で帰る事にした。
現役の実業家だった頃は、本当に頻繁にグリーン車で往復していた。
100%大丈夫と思っていたら、通路を挟んで2席の形しか開いていない、という。
仕方がないから、それでいいとしたのだが。
まさか、この決定が、私の初めての失態に繋がるとは思いもしなかった。
1時間遅れて出発した新幹線は20:30頃に、新大阪駅に着いた。
帰宅した私は、とんでもないことに直ぐに気が着いた。
この稿続く。

2024/3/10 in Tokyo


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