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根本は勝ったつもりで…功労者猿田佐世に語らせている…そういう佐世は嘘を真に見せるために外圧を使った。三百代言と呼ぶよりは詐話師のほうがふさわしいかも。

根本は勝ったつもりで…功労者猿田佐世に語らせている。
2021年10月30日
以下は本日我が家に届いていた定期購読専門の月刊誌テ―ミスに連載されている高山正之の論文からである。
私は彼の連載を読む爲に、この月刊誌の購読を開始した。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
明日、投票に赴く有権者も必読である。

朝日新聞&反原発弁護士「外圧利用」で嘘ばら撒く
北朝鮮は韓国製軽水炉を拒み 
北朝鮮の電力は日本が戦前に作った水豊ダムと、旧ソ連が供与した5千キロワットの実験用原子炉1基に頼っている。 
実はこの小さな実験炉が大変な曲者なのだ。 
正確には黒鉛減速炭酸ガス冷却炉といい、チェルノブイリと同タイプ。核燃料は天然ウラン(U)そのままでいい。 
それを黒鉛炉で燃やすと1パーセント弱のU235が核分裂して冷却用炭酸ガスを熱して発電タービンが回る。 
ただ、炉心ではこのとき99パーセントを占める燃えないU238が中性子を吸って燃えるプルトニウム(Pu)239に変身する。 
それを再処理すれば立派なナガサキ型原爆の素が手に入る。
広島型のウラン爆弾は天然ウランをガス化し、遠心分離装置にかけて、1パーセント弱しかないU235だけをこつこつ濃縮、分離していく。
そのために莫大な電力と時間が要る。 
その点、黒鉛炉なら天然ウランをただ燃やすだけで労せず核爆弾ができる。
そして北朝鮮はそれをやり出した。
ならず者国家の暴走をクリントン大統領(当時)は憂慮した。
で、北に「黒鉛炉を廃棄したら代わりに百万キロワットの軽水炉を2基作ってやる。それができるまで毎年50万トンの重油もくれてやる」といった。 
これがKEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)のことだ。 
北朝鮮は1995年3月に受諾したが、供与される軽水炉が韓国製と知って途端に躊躇(ためら)ったという。 
なぜならその前年秋、漢江に架かる韓国製の聖水大橋が風もないのに橋桁ごと落ちて32人が死んだ。 
そして調印した年の秋にはソウルの5階建ての三豊百貨店が崩れ落ち、50人余りが死んだ。 
杜撰で知られる「韓国印の原子炉なんか危なくて使えるかスミダ」となってKEDOは空中分解した。 
北は以後、黒鉛炉を運転し続け、プルトニウムを抽出して何度も核実験をやり、今では核大国の気分に浸っている。 

ワシントンで反日ロビー活動を 
無駄に終わったKEDOだが、世界は一つ学んだ。
それは軽水炉の使用済み燃料は燃えないPu240が多くを占め、核爆弾は作れない。
だから黒鉛炉の代わりに与えても心配はないのだと。 
もし軽水炉でも十分なPu239が取れるなら、黒鉛炉を軽水炉に置き換える意味はまったくない。 
小学生でも分かる話だが、切れ者の女弁護士のつもりの猿田佐世には分からなかったらしい。 
彼女は早大出身。福島瑞穂の愛人の海渡雄一の法律事務所に籍を置く。 
だから原発も改憲も反対、日本は反米を貫き福島瑞穂とは浅からぬ仲の韓国ともっと親しめ、みたいな主張を持つ。 
それで佐世は日米原子力協定改定を前にワシントンに出向き、米上院議員や大統領補佐官らに「原発問題でロビー活動をやりました」と『AERA』にあった。 
何をロビーしたか。
それが「日本は軽水炉から出たプルトニウムを47㌧もため込んでいる。これは核兵器5千発分に当たる」から「米国の主張する核不拡散方針を脅かしている」。 
話を聞いた補佐官らは眉を曇らせて「この問題は重要だ。私も国務省に質問しよう」と応えてくれたという。 
米国は日本の核保有にはことのほか敏感だ。
バイデンは前の大統領選で、トランプに「(米国に2発の核報復の権利を持つ)日本が核を持たないようにあの国の憲法を我々が書き換えたのを忘れたのか」といっている。ニューハンプシャー州下院議員のニック・レバッサーも再び世界で活躍する日本を見て「だから2発じゃ足りなかった」とチャットし「いいね」が山と付いた。 
それほど敏感な問題だ。
日本が核5千発分も持っているのが事実なら、それを放置した米政府などとっくに空中分解だ。 
米議員や補佐官が佐世の無知な話に乗って、国務省に質問したとしたらそっちの方がニュースだろう。 
しかし、佐世の嘘は日本では罷り通った。
『AERA』に佐世の話が載ると海渡の仲間の反原発弁護士、河合弘之も同じく朝日新聞「私の視点」で「原発1基で広島原爆1千発分だ」と書いた。 

外圧を利用して嘘を真にする 
ノーベル平和賞を取ったICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)にも籍を置くピースボートの川崎哲も「ICANは反原発で、日本がため込んだプルトニウムのことを心配している」と朝日の別冊『GLOBE』に嘘を並べる。 
この男は公金2千万円を詐取して逮捕された辻元清美や福島瑞穂とも仲がいい。 
朝日新聞はこの嘘を周辺媒体で書かせ、嘘とばれないのを確かめると、論説主幹、根本清樹は「今後、堂々プルトニウムの嘘をばら撒け」「それによって原発の息の根を止め、シナの太陽光に切り替えさせろ」と号令した。
それが大型社説「核燃料サイクルをやめろ」(20年5月14日)だった。 
やめさせる根拠が「いま日本は6千発の原爆に相当するプルトニウム46トンも持っている」からだと。
佐世の5千発の嘘にもう千発も上乗せした辺りがとても笑える。 
以降、こちらが数えただけでも5、6本、それも科学部記者の署名も入った記事で「プルトニウム47トン、6千発」を紙面に載せ続けている。 
主張の大本は猿田佐世が「米国の補佐官が憂慮」の米国発の外圧記事。
米国発なら田中角栄だって潰せた。 
即原発廃止と読んだが、騷いだのは百人斬り以来信用のない毎日新聞くらい。 
それでも根本は勝ったつもりで、先日のオピニオン面では「外圧」を取り上げて功労者猿田佐世に語らせている。 
佐世は「政府も日本の評判を上げるのに外圧を利用した」とか偉そうに書く。 
そういう佐世は嘘を真に見せるために外圧を使った。
三百代言と呼ぶよりは詐話師のほうがふさわしいかも。



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