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【毒親】親離れ子離れ

数年前、私は結婚しました。

その前後はそれはもう、母は荒れに荒れました。

付き合っている段階から
私の帰りが少しでも遅くなると
理由を問い詰め、
相手の不誠実さを疑い、
遅く帰る怒りの矛先は私ではなく
私をそうさせる相手へと向ける、そんな母でした。

そんな私に相手も気遣ってくれ
いつのまにか私のデートは早期解散、
21時には家へ帰る学生のようなデートを重ねました。

まだ付き合って間もない段階から
相手からの挨拶がない、と文句を垂れ

会わせれば一度は安心するものの
すぐに次の不安要素を探しては私へ報告し、
私ごと不安にさせる。

私はそんな母の様子に苛立ち、不満を持ちながらも
結局は母の希望する方向へと事を進めていく。

自分というものを確立することのできない、
いつまでも親離れをすることのできない、
弱い、弱い人間です。


結婚に関してもひたすらに紆余曲折あり、
結果として
今は母の住む場所から程近い場所で暮らしている私。

子離れできない母と
親から離れたいけれど、離れられない娘。

結婚して
ほんの僅かに、こく僅かに物理的な距離が生まれたことで

独身の頃以上に
母から離れられる気がしません。

親離れをしようと踠けば踠くほど
私は抜け出せなくなる魔のゾーンに突入しているような
そんなぞわぞわ感が、
今も胸の中でうごめき続けています。

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