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【毒親】可愛くない

昔から、私がよく親に言われていた言葉です。

ここに於いては、容姿ではなく、言動や態度、という意味で。

私は昔から天真爛漫な女の子ではなく
年齢の割に大人ぶった、冷めた態度の子供でした。
リアクションも薄く、泣いたり怒ったりしない。
美味しい物を食べても、美味しい〜!と声をあげる子供ではありませんでした。

そのため周りの大人からは
落ち着いてるね、大人しいね、と言われて育ち

母からは
何であんたはそんなに無関心なの?もっと何事も楽しみなよ、と言われてきました。

父からは
不味そうに食べる天才だな、皮肉めいたことを言われてきました。

実際に私の幼少期は
思い出補正を取っ払っても、つまらないと感じて過ごすことが多かったです。

小さい頃の家族旅行、
近所の家族ぐるみの交流や親戚でのBBQなど
それなりに楽しいであろうイベントは経験してきたはずなのに

私の心の隅にはいつも

これ言ったらお母さん嫌な顔するかなあ、
お父さん今日は機嫌良いかなあ、
今日の家の空気どうかなあ、

と必死に空気を読んでは
希望と諦めが、渦巻いていました。

父の意見に賛同すれば母が悲しみ
母に賛同すれば父の機嫌を損ねる

周りの機嫌を中心に生きていた私はいつのまにか、

自分の機嫌やその時の気持ちを疎かにするあまり
自分自身のことがどうでもよく感じるようになったのだと、
何となくそう、自己分析しています。

そうして周りに合わせて生きた結果、
自分が必死に合わせているはずの両親から

可愛くない子。

そんな評価を下されて
私は尚、可愛くない自分を突っ走ることになるのでした。

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