紙を探す。

紙屋ですから、お客さんが欲しい紙を探すことも仕事です。
紙は、実に種類が多いです。少なくとも、数万アイテムはあります。
ですから、紙を探すのは、結構大変だし、経験も必要です。

①銘柄で聞かれる。
例えば、「〇〇という紙取扱いありますか?」という感じでの問い合わせです。
これは、一番ラクです。
とくに、今はインターネットで検索すれば、大体出てきます。

②サンプルを預かる。
これもやりやすいほうですが、ちょっと経験がいります。
パッとみて、印刷用紙?、和紙?、特殊紙?、みたいなことがすぐにわからない場合は苦戦します。
得意・不得意、経験値が問われます。

③言葉でいろいろ。
「緑色の厚い紙ありますか?」みたいな感じです。
これは、紙屋のボキャブラリーと質問力が問われます。
どんな緑か、どんな厚さか、手触り、用途を聞きながら考えます。
「濃い緑ですか?薄い緑ですか?」
「ハガキより厚いですか? ファイルより厚いですか?」
「ツルツルですか? ざらざらですか? 表と裏で手触りが違いますか?」
「何に使いますか?」
みたいな感じで質問します。

④用途できかれる。
例えば、
「クレープ包む紙ありますか?」
「靴をつつむ紙ありますか?」
「食品用の紙ありますか?」
といった問合せです。
「クレープ包装紙」や「靴包装紙」みたいな紙はないので、すでにある紙で、使えそうなものを提案します。
最終的にはサンプルを出して使えるかどうか、となります。

ぴったりの紙を見つけて、使ってもらえると、めでたしめでたし、
となります。



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