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ナイトドクター感想

最近、ハルさんの作品をよくみているのですが、その中でも印象的なものだったナイトドクターについて感想を書いてみようと思います。

ナイトドクターはその名の通り、ナイト、すなわち夜中に働くお医者さんということである。基本的にお医者さんは昼間の仕事ですが、患者さんの具合が悪いのは昼間とは限らず、夜間に具合が悪くなり緊急で運ばれてくる人もいます。その人たちのためのお医者さん、それがナイトドクターです。
物語としては、そんな普通の時間帯ではなく、深夜に働くということからあまり人気がないような雰囲気のもと、5人が集まるようになりました。その中の一人が波瑠さん演じる主人公の朝倉だ。それに個性派の4人のメンバーもそこに集結し、共に働くようになる。

みていると、夜間に運ばれてくる人は緊急で重度の症状を持ち、命の危機に関わる人も多く、その様子を見るとその緊張感にすごくドキドキする。人の命をこんなに間近で看病している姿は本当にすごい。これは才能があるとか、努力次第でなんとかなるものではないような気もする。時には血が飛び交うこともあるし、運ばれてくるタイミングが遅いと治療がうまくいったかというより、そのタイミングにより死を迎えてしまうこともある。
そうしたドラマを見ていると、何事もなく普通に暮らせていることそのものが本当に幸せなことであるということを知った。朝倉が仕事を終えて、登る朝日を見ながら同僚の深澤とそう話すシーンはとても印象的だ。

それに、ナイトドクターをやっているとどうしても普通のリズムで暮らしている人と起きている時間が異なる。それが原因で、朝倉も付き合っていた恋人とすれ違うようになり、相手が普通にデートしたかったといい、浮気をし、別れるようになる。
そうした、「普通」というものについての言及がされていることもすごく深いと感じた。多くの人は日中に働いて、夜に休む。一方、ナイトドクターは日中は休んで、夜に働く。そうすると前者の普通は後者の普通とは異なる。働く時間帯が異なるだけで、全然違ってくるというものだ。
確かに、朝の通勤時間に出社する人と、その時間帯に仕事が終わり、家に帰るという人を比べると全然違う。というか違いすぎる。
しかし、朝倉は過去には夜は暗かったのに対して、電球が発明され、夜でもライトが灯り、光を放っているビルを見ながら普通は変わるという。
生きている時代や環境によって、普通というのはどんどん更新されていくということだ。まだ、ナイトドクターは普通にはなっていないけど、これからはそれが普通になる未来を目指して、いやその普通を作ろうという挑戦心を語る。

まだ、2話くらいしか見てないが、このドラマではないとドクターという一見変わった仕事から、普通とは何か?という点に疑問を投げかけ、それは時代や環境によって変わるということを主張しているように思える。恋愛面も少しずつ描きつつ、夜間に働く医者を取り巻く環境の問題意識、そこから広がる普通というものを見事に描いていると感じた。

なかなか刺激が強くて、最後まで見れるかわかりませんが、とりあえず視聴した上での感想をまとめてみました。よければコメントお願いします!

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