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トラブルメーカー

僕は昔からトラブルメーカーだった。
何かをする度失敗したり、人の足を引っ張る。
要らない言動をして空間の雰囲気を悪くさせる。人間関係を悪くさせる。

自分だけ平等に扱われていないなと感じることが多かったが、全ては自業自得。
周りのせいではない。

決して本意ではないが部活では後輩に怪我をさせる。
そのうち不注意で人を殺すな…と思っているので自動車は乗らない。怖くて乗れない。

清掃中に床を濡らし、転ばせる。非正規かつ最低限、そして希望の仕事すらこなせない。

口が臭いことで不快にさせる。
こちらが楽しく喋るに比例して、相手の不快度も上昇してゆく。

業務を増やす。ミスをしてカバーされることが非常に多い。周りの非正規労働者が戦力として1だとするならば、自分は戦力として0.5。
でも給料は正社員1.5という理不尽さ。

いてもいなくてもいい…ではなく、いない方がいい。


世の中には働かないで引きこもっているのが正解の人もいると思う。俺はほぼ間違いなく引きこもってるのが正解だと感じる。感じてきた。最初から諦めていた訳ではない。幾度となく挑戦し、その度にやる気が削がれていった。

俺の場合、自信があるのは根拠がなかったりもするが、自信がないのはほぼ根拠がある。過去の経験は結構参考になる。

信頼されないどころか、信用もされない。今思えば幼稚園の頃からだったかもしれない。

できれば働きたいが、何をすればいいのかが全く分からない。
A型作業所に行けばいいのだろうか。少なくとも正社員は無理だろう。気持ちの面で他責思考にできれば精神疾患の類は回避出来るだろうが、やはりストレスは多いだろう。

アルバイトならば出来るものもある(自称)。というのも、清掃は出来ているとおもっていたのだが、何だか周囲の反応が悪い感じがしたのだ。
人の顔色を伺い続けてきた人生なので、大体その人の機嫌がいいかどうかは分かる。明るい時を知っているなら尚更だ。

そして清掃でも自分だけ扱われ方が違うと感じてしまった。被害妄想だと言われたら反論できないが、人にいじめられたり、無視された根拠を示すのは難しい。それと同じだ。感覚の問題なのだが、圧としては十分すぎるほど存在している。これは経験した人でないと分からないと思う。

確かに仕事は我慢だし、それは健常者の方も同じだろう。

「みんな辛いんだから我慢しろ。甘えるな」

言いたいことは分かる。
しかし我慢も大小ある。
僕らは我慢の量が多いのだ。

これがどれだけの違いがあるか。
いうなれば感じる温度や痛みだ。

かたや少し寒い。かたや眠くなるほど寒い…。

かたや少し腹が痛い。かたや立てなくなるほど腹が痛い。

感覚ではなく考え方の面もあるので、気の持ちようだと思われることが多い。実際そういう面もあるのだろう。
しかし怒られることが気の持ちようで何とかできるだろうか。
極端な話、「戦場で怖気付くのは気の持ちようであるから、鼓舞して粉骨玉砕しろ」と言われているようなものだが、やはりキツいだろう。
麻薬やロボトミー手術をして脳みそを魔改造しない限り、反射的に湧き上がってくる気持ちを押し殺すのは無理だ。

自分を疫病神だと自覚しても、他人に迷惑を掛けまくっても、会社を潰しても図太くいられる人間は先天的にどこかぶっ壊れている異常者か、脳みそを魔改造している改造人間だと思う。

少なくとも僕には到底無理だ。

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