見出し画像

自意識MCバトル 絶望 vs 希望

心の葛藤をMCバトルで表現してみました。

ビートはこちらを再生してください


絶望(以下、Z):
相手によって態度を変えていいんだと
多少の嘘ならついていいんだと
小さい時にわかっていたら
もっと気楽に人付き合い楽しめたかもね
ちょっと真面目にやりすぎちまったね
もう自分の根幹になってしまった信念、合掌
骨は拾います

希望(以下、K):
相手によって態度変えれない
本当のことしか言えない
愛想笑いの一つもできない
そんなとこも素敵なのでしょう
もっとファンになってやれ
ちゃんと認めて尊敬してやれ
お前がいないなら誰がいる
お前にはお前しかついてないんだぞ
抱擁して背中叩いて、立ち上がらせてやれ
傷ついたその体を労ってやれ


Z:
そうそうだよな、悪かった
でも明日はまた続きが待ってる
寝ても覚めても覚めない悪夢
抜け出したいこのラビリンス
リセットボタン、エスケープの裏技
なんでもいい 早く教えて
初期設定を間違った
ステータス全振りした 妄想力に
魅力、コミュ力、体力、気力
ないなら詰むって この世のルール
最初に教えて生まれる前に
詰んだゲームなんて誰が興味ある?
ゲームオーバーよりタチが悪い
無限の時間 やることねぇ
誰にも愛されず 誰も愛さない
そんな人生に何の価値がある


K:
詰んだって思い込んでるのはお前だけ
ステータス全振りなんて無理な設定
不幸呼び込むゼロヒャク思考
配られたカードをかき集め前へ進む
限られた手札で勝負してきた人生
少なからず勝ってきたから今がある
そんなやつがゼロなわけないだろ
立ち上がり腕振り壁を壊せ
本当は全部わかってるだろ
タイミング見計らってるだけなんだろ
でもタイミングなんて待っててもこない
ならばこの瞬間に機嫌なおしてしまえよ
差し伸べる手を待つより
その両足で立ち上がれ


Z:
わかってる
わかってる全部わかってる
人の温かさ感じたいだけ
何千回と自力で立ち上がってきたさ 当然
だから今がある
でも今回ばかりは誰かに支えてほしいわけ
そんな幸せを味わいたいだけ
子どもの頃に戻りたいだけ


K:
もー何を甘えてる 今年何歳になった?
できることをできないって言うから
いろいろおかしくなってんだよ
頭ん中で考えてる限り
その悪夢からは抜け出せない
案ずるより産むがやすし
いつだって現実は、手のひらサイズ
でかい影絵を作ってモンスターばかり
ゆらめく炎に巨大化してる
わかったら蝋燭の火を消しな
頭の中の妄想消しな
ちゃんと目と耳で感じたものだけ信じろ
人の目を通して自分を見るな 
自分の目を通して人を見ろ
こっちから見てやれ 見定めてやれ
ジャッジしてやれ 自分だけの価値観で
全ての主導権はお前にある
人に順位をつけろ 一位から最下位まで
そして最高のやつと付き合え
人に対してちゃんと欲を抱け
ならば傷つくこともないだろ?
ランク外のやつに何言われようと
100位のやつに好かれたいのか?
1位のやつに好かれたいのか?
はっきりと自覚しろ、そのモチベーションを
損得でもいい 自分のセンスであれば


Z:
あと何回繰り返す?
生まれてから死ぬまでうん十年
転んではまた立ち上がって
俺はどこへ行こうとしてる
この人生に何の意味がある?


K:
そんなの一言で答えられたら
自分の足で歩く意味ないだろ
全クリする前に攻略本みたいのか?
いつだって自分だけのプレイスタイルで
あるいたその先に何がある?
北極星みたいなものさ
周りの景色楽しめないなら
一回休みでもいいさ 
吹く風の気持ちよさ思い出すまで
自分の気持ちの良いスタイルで
歩いてるだけでなんとなく楽しい
そんな感じ 思い出すまで
いつだってお前が主役
王様でありゲームマスター
勘違いすんな教祖はお前だ
かってに舞台を降りるんじゃねぇ
堂々としてろ 才能の塊
そのありように全ての人が刺激を受ける
お前は天才で最高で魅力的なカリスマ
気分の良い声だしな
気分の良い歩き方してな
お前のありように全ての人が魅了される
誰もなにもわかっちゃいない
裏側なんて知ろうともしない
お前の悲しみ 
お前の悔しさ
うまく出せなかった愛
疎外感と怒り
自意識の檻の中で生きる苦しみ
居心地の悪い世界
早く家に帰りたかった毎日
教室の隅っこでコソコソ笑ってたやつら
理不尽な扱いも笑って流した 
勘違いするな負けたんじゃない 
それが賢い振る舞いだっただけだ
クールな脳みそに誇りを持て


Z:
だれもわからない わかろうともしない
俺はこの世界で1人ぼっち
俺と同じ目線で世界を見てくれないか
誰か同じ気持ちになって一緒に泣いてくれないか
そちらは眩しすぎて寄れないから、こっちに降りてきてくれないか
そんな悪魔のような思考 俺は1人ぼっち


K:
悲しいか?でも好都合だろ
水面下でもがく白鳥のスタイル
夜明け前の街を歩いたことがあるだろ
青く美しい世界
暗闇でもなく 光でもない
そんな曖昧な世界を
新しい空気の清々しさを
静かな街の神秘的なさまを
夜の闇じゃない 夜明け前の青い静けさだ
その美しさを心に留めよ
お前はいつも俺と共にあった 
そしてこれからもずっと一緒だ
俺は世界一の理解者
全部見てきて知ってる
お前の弱いところも醜いところも
人には言えない部分も苦しみも怒りも
全部知っていて全部受け入れる
お前は俺であり 俺はお前
お前は本当によくやってきた 
へとへとになって涙と鼻水で汚れた顔で
子どものように弱かった
だれもお前を気にもとめない 
道端に捨てられたゴミのような扱いさ
どうしたらいいかわからなくなった
信じていたものに裏切られた 心の支えを汚された
笑ってる奴らに仕返したくなった
でも全部が美しい 燃え上がる生命力
いつだってお前の強さに心奪われる


Z:
人の言葉で簡単に揺らぐ自分の存在価値が辛い
頼むから世界から言葉を消して
何も思い出したくないし 何も考えたくない
俺の持ってたちっぽけな自尊心
全部ママが守ってくれてた世界観
なんだなって気づいた ありがとう弱い自分を
支えはげましてくれていたんだね
そんな優しいぬるま湯の中で
肥大化してったエゴと自尊心
お膳立てされた神輿の上で
威張ってた恥ずかしい子どもの自分
褒められて真に受けてそうやって生きてきた
一つ一つの言葉たちが俺のことを支えた
でも今ならわかる ほんとの言葉じゃなかったね
全部優しさの募金 赤い羽根をどうぞ
世間の荒波は厳しくて
唯一無二の存在にはなれなくて
いつも誰かと比べられて
期待外れなら未読スルーからのブロック
俺の世界に合わせてはくれない
こちらが世界に合わせないと
誰も振り向いてくれなくて
1人で生きていけたらいいのに

K:
お前が何と言おうとお前の魂は美しい
傷ついた分だけ光るダイアモンド
必ず出会う 魂と魂で引き合う
お前と同じ孤独な人間が
どこかでお前を待ってるんだよ 
ちゃんと見つけて励ましてやれ
心の炎を分けてやれ
どんな時も消えない青い炎を
子どもの自分にさよならする時が来た
どんな荒波が来ようとも魂は傷つかない
磨かれても壊れない 輝きが増すだけ
過去の憎しみや悲しみも血肉にして前に進め
すべてお前の強さ優しさとなるだろう


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?