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2024/9/25 帰省して陰謀論に浸る日々

・一年ぶりに帰省して、実家に4泊くらいした。親が元気そうで良かった。

・親と一緒にいると、メンタルが鍛えられる感じがある。素直に大事にしたい、しなければという気持ちと、どうしようもなくイラッとしてしまう気持ちと、めちゃくちゃ我慢してる感覚と、そんな自分を好きになれない悲しみと、その他色々な感情がごちゃ混ぜになって、筋トレしてるみたいな気持ちになる。実家のことは、「精神と時の部屋」と呼ばせてもらいたい。

・まず、ベースに会話の噛み合わなさがある。話が広がらず、こちらのターンが一瞬で終わったり、質問されてこちらが一生懸命話しても反応がめちゃくちゃ薄かったりする。

・それに加えて、言葉のチグハグさも感じる。例を挙げると、親は、「暑かったら窓開けてね。」と言いながら、私の返事を待たずに自分で窓を開ける。私は全く暑くはなく、適温だった。こちらを気遣っている風で、実際のところ無視されてる感じがしてしまい、孤独を感じる。私の感じ方が特殊なのかも知れず、相性の問題ともいえる。

・暑いと感じているのは親自身であって、私は全く別の感覚をもっているのに、その可能性に対して鈍感だなと感じる。自分と他人の境界線が曖昧な感じがして、生理的に嫌だなと思ってしまう。コミュニケーションについては、万事そんな感じがある。

・また、親は基本的に自分の興味のある話をずっと一方的にしてるので、自分という存在が空気のように透明になっていくような感覚があり、これは相槌すら不要なのではないかと思われ、どんどん省エネな対応になっていく。

・そんな感じなので、親と一緒にいる時の自分があまり好きではない。ダサいからだ。何がダサいかというと、親の繰り返す話に延々と同意しつづけ、相槌をうつ自分がオリジナルの意見や感性を持たない薄っぺらい人間みたいに思えるところだ。

・親は、都市伝説とか世界統一計画の詳細とか、そのほかYouTubeから仕入れた陰謀論を強めに主張してくる。それも「なんで知らないの?常識でしょ?」くらいの煽り気味の姿勢でくるので、こちらもとっさにツッコミを入れたくなってしまう。特に「フリーメーソンは存在する」いう言葉が親の口から出た時は、身体がへなへなっとして頭を抱えたくなった。

・「それは〇〇だったんじゃないの?」「それは違うのでは?」「え、それまじで言ってるの?ひいたわ。。」などと異論を唱えたい。素直な感想を言いたい。言っちゃいたい。


・すべてはGoogleのパーソナライズ機能のせいに違いない。ユーザーの嗜好に合わせたレコメンド、やめてくれんかの、Googleさん。YouTubeのおすすめ欄や検索結果に怪しい情報ばかりが出てきてしまうから、こんなことになるのですよ。

・我慢してるのがダサいなと思いつつ、自分のすっきり感よりも、親の満足感を優先して気持ちよく話してもらうことが大切なのだ、と、帰省の目的を思い出すことで心を鎮める。

・わざわざ交通費6万もかけて実家に帰ってきたのは、親とディベートをして、この世界を裏で動かすシステムを詳らかにするためではない。親子の楽しい交流をして、いろんなことをスムーズにするためだ。
親子といえど、世代も仕事も生活も趣味も全く違うのだから、素のままでスムーズに快適に意思疎通できるなんて期待しすぎなのだろう。お互いが同じ場を共有するだけで、御の字と思うことにしよう。

・学生の頃の方が、もっと親思いの良い子どもだった気がする。大人になって、親がいてもいなくても大丈夫な存在になると、なぜか親への優しい気持ちが半分くらいに減り、些細なことにイラッとするようになってしまった。

・良いじゃないか、陰謀論だろうと実害は出てないのだし、好きな話くらいさせてあげれば。
ただ、あまりにも世間一般の世界観とずれてくると、親のメンタルに悪い気がして心配になるのだ。現実との接点がなくなって、妄想の世界に行ってしまうような不安がある。

・自分が老いた時は、家にこもっていないで、面倒でもコミュニティに参加して、嫌でも新しい人と話すようにしようと思った。仕事したり、ボランティアしたり、習い事したり、社会参加って時に結構なストレスだけど、脳の健康に良いのだなと思う。

・きっと子ども時代の親への愛情というのは、自己愛の延長に近いのだろう。自分を守ってくれる存在への依存心。大人になったら、依存心ゆえの愛情はなくなるので、代わりに自分が与える側となっていかないといけないのだろう。

・この記事を読んだけど、勉強になった。

・次は私がたくさん面白い話を聞かせてあげられるように、ネタをスタックしておこう。あとは一緒に楽しめるアクティビティをたくさん計画していこう。不満を言うよりも自分にできることがないか、どんどん考えていこう。それが大人になるということなのだろう。きっと。


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