場の工夫をして、ベースボール型の学習で「思いっきり」打つ楽しさ、取る楽しさを!
5年体育ではベースボール型の運動があります。
名前の通り「野球」の型をしたボール運動です。
画像引用:文部科学省「小学校体育(運動領域)まるわかりハンドブック」
サッカーやバスケットボールと違い、攻守が
ハッキリと別れているので、それぞれの場面
での学習がしやすい特徴があります。
今回は野球経験の差が「楽しさ」「面白さ」「技能」に
影響しにくくするために(みんなが楽しめるように)、
以下のような教材の工夫をしました。
①ボールは柔らかいボール。飛びすぎずキャッチしやすい。
②1塁側に3つのベースがあり、チームメンバーにタッチ
することで加点される。
③全員が打席に立ってから、攻守交替する。
④2回戦。(1回の授業で2試合行う。)
⑤ルールが簡易化されている。(盗塁がない等)
特に①のボールのサイズ・素材を100円ショップで
売っているビニールボールを使用したことで、
【攻め】思いっきり打てる・打ちやすい・変化する
【守り】キャッチしやすい・直撃しても痛くない・
変化球を取るのが面白い
と言うメリットが生まれました。
ただし、外でやると風に影響されやすいので、室内向けですね。
また、感覚が鈍くなる「グローブ」を使わないことで、
グローブという特殊な道具への配慮が必要なくなります。
②1塁側に3つのベースがあり、チームメンバーにタッチ
することで加点される。
2塁・3塁はなく、1塁側に児童の実態を考慮したベース(コーン)を
設置して、そこにいるメンバーにタッチで得点。
関わりの増加(ベンチで待つ児童の減少)、バッティング後の
思いっきりのダッシュにつながります。
また、守りでのアウトはピッチャーマウンドエリアに設置した
フラフープの中にボールと守り全員が集まる、もしくはフライを
キャッチでアウトとなります。
つまり、ベースへの送球プレーはありません。
ここまで来ると「野球じゃないじゃん!」を思われるかも
しれませんが・・・
あくまでも、野球型をしたボール運動であり、UD化を考えると
道具や環境設定での工夫は必須です。野球型に面白さを感じた
子が出れば、体育の授業の意義は高いと思われます。
もちろん、技能の向上も必須なので、バッティングとキャッチや
空間認識なども合わせて指導・支援します。
1回戦と2回戦の合間のチーム内での作戦会議、
試合前後の全体での話などは非常に重要なタイミングとなります。
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清水智 <Shimizu Satoshi>
https://www.facebook.com/sasshi14
東京都日野市→東京都小笠原村→長野県白馬村。
愛する奥様と息子・娘の5人家族。
#BESSログハウス
#HakubaValley
#Ogasawalove
小谷村立小谷小学校講師
http://otaries.jugem.jp/
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