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世界のモータースポーツ。F2に注目。トヨタはどう動くのか

F2と聞いて、ピンとこない読者も多いことでしょう。F1といえば、セナやプロストをイメージする人は私と同じ年代ということになるわけですが、フジテレビでの放送が終了し、衛星放送のみとなって日本での人気は急激に加工しました。

F2はF1への登竜門と言われるカテゴリーです。ここでチャンピオンになれば、F1のシートがぐっと近づくことになります。2024年はマシン、エンジンなどが刷新されます。基本的にはF1と同時開催が多いのですが、開催数は大幅に少なくなっています。詳しくは記事をご覧ください。

このF1とF2ですが、近年はDAZNで放送され、日本では比較的リーズナブルに契約できたため、ファンが上昇傾向にあります。ところが、その契約費用がここ数年で高騰し、ファンの増加が止まると同時に、「高いなら見ない」という状況が生まれています。日本は世界と比べて景気が悪いのです。

そんな中、F2にトヨタの御曹司ともいえる宮田莉朋(みやたりとも)選手が参戦することになりました。昨年、2023年、スーパーフォーミュラのチャンピオンとしての挑戦でもあります。日本最高峰のカテゴリーを制したということでF2のロダン・モータースポーツからのオファーだったようです。とはいえ、トヨタのスポンサードを受けるのは当然の流れでそれが狙いだったという穿った見方をする評論家もいます。

宮田選手の活躍次第では、F1への道も開かれる可能性があるわけですが、トヨタが狙っているのは、2026年からのレギュレーション変更後の参戦ではないかと考えています。このレギュレーション変更は明らかにWEC仕様への擦り寄りであり、トヨタのハイブリッド技術が活かせるものだからです。

いろいろ参戦に障壁はありますが、リバティメディア(F1を運営する企業)としては、トヨタという企業は喉から手が出るほど欲しいのです。なぜなら、世界最大の自動車メーカーなのですから。
アメリカ企業らしく、ルールは臨機応変に変えるでしょう(ヨーロッパと違いフェア精神をベースにしているから)。

その時、乗るドライバーの一人が宮田選手になる可能性が高いということです。もうひとりはベテランドライバーになるでしょう。
トヨタとしては、日本で育成し、F1のチャンピオンまで育てる。そういう道筋ができているのではないでしょうか。ホンダができていないこと。先鞭をつけられたF1でそれをひっくり返すとすれば日本人チャンピオンを生み出すことです。

最後に、いろいろ突っ込みどころはあると思いますが、何が起こるかわからないのがF1およびモータースポーツ界です。
夢を持って、応援していきましょう。頑張れ!宮田莉朋選手。

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