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新年の抱負を「漢字一文字」で表す~ 2024

昨年の振り返りから

昨年の抱負は「熟」でした。

仕事面での「サイエンスコミュニケーションと発信」の充実を意識してこの文字を選んでいました。
 
結果どうだったか?
 
noteでの発信を継続(年間13投稿!)できたことは、「熟」のあらわれと考えて良いかもしれません。実際、一つの文章を仕上げるのに、ものすごい時間とエネルギーを必要としたし、習得したサイエンスライティングの掟を意識して取り組むことができました。

でも、いまその文章を読み返すと、ぜんぜん深みが足りない。表面的な文章が多いと感じてしまいます。
 
そう言えば、昨年初挑戦させてもらった職場のポッドキャスト番組でも、自分が話している音源を聞いたとき、浅くて薄っぺらい人間の匂いがプンプンしていて、不愉快な気持ちになったのでした。
 
自分のしゃべりを聞いて「この人イヤな感じだな」と感じた経験はとてもショックで凹みました。
 
どうしたら、アナウンサーやラジオパーソナリティーのように「深く厚みがあって感じのいい」コミュニケーションをできるようになるんだろう?
悶々と考えながら2024年を迎えました。

重箱を彩るおせちのように

年末に、おせち料理が届きました。

和洋2段重のおせち料理。見た目の美しさももちろん、どれを食べてもクセがなく、爽やかに上品で美味しいおせちに気分も上がります。

そして、食べながらふっと頭に浮かんだのです。
「重箱を彩るおせちのような人になりたい」。
 
おせちの重箱には、一から余の重まで意味があって、中身も「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」と5種類あるのですね。20~30種類の彩り豊かな料理がこれらを構成しています。
 
私が考えた “おせちのような人” は、内面にたくさんのお重(引き出し)を持っていて、その引き出し一つひとつに豊かな素養が入っている人。普段その素養を見せびらかすわけではなく、控えめだけれど、会話の節々にそれが表われている人。
 
そんな人になれれば、「深厚で感じのいいコミュニケーション」が自然にできそうです。

今年の抱負は「彩」

私は好奇心、探究心が強いタイプなので、その時々に興味があること、おもしろいと思うことに猛進しがちです。達成感を得ては、次の好奇の対象を見つける。それを繰り返してきた気がします。
 
だから、一つ一つの経験を積み上げるということには無頓着で、貴重な経験を次々に“流して”しまっていたかもしれません。それが、文章や発言が薄っぺらく見える理由なのかは分かりませんが、無関係ではない気がします。
 
とは言え2024年も、初めての経験、刺激的な学び、新たな仕事、ワクワクするイベントを見つけては、猛進する行動パターンは変えられないと思います。
 
でも今年は、その行動から得た経験を、その場その場で流すのではなくストックしよう。貯めることで、厚みと重みを増やす心掛けをします。
 
貯めていきたいことは、日本人としての素養、サイエンスコミュニケーション、植物や動物と向き合う姿勢、SDGs、ユーモア。
 
「彩(いろどり)」豊かな経験から、意味のある「引き出し」を自分の内側に貯めていきたいと思います。

というわけで、今年の抱負は「彩」でスタートします。

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