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「心の傷は。」(詩)

それはきっと。


与えた人は忘れているもの。


それはきっと。


与えられた人が忘れられないもの。


何度でも乗り越えようとするのに。


その度に恐怖でブレーキを踏む。


最近は妙に夢見が悪い。


嫌なことばかりを思い出して。


関わる他人にだって、

悪いところが見えてしまう。


心は蝕まれていく。


少しずつ削れてく。


私は今日も詩を詠う。


心の傷を癒すように。


誰かに伝えたいと願うように。


きっと。


まだ、終わっていない。


悪夢も、人生も。


塞がらない心の傷とその痛みを。


これからも、

死ぬまで付き合っていくんだ。


そう、これは私の傷。


私を傷付けた人が忘れているもの。


私が二度と忘れられないもの。


そして。


誰にも渡したくない

私の重ねた人生の証。


何度だって乗り越えた

その先で。


きっと。


これからも私は誰かを傷付ける。


そして、傷付いていく。


だから。


恐れを振り切って、

自分の思うがままに。


私は今日も詩を詠う。

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