面白い大阪の政治51:新総裁・石破茂は大阪にどれだけ心血注ぐのか?
ついに決まった新総裁
2024年9月27日、自民党総裁選において9人の候補からまず高市早苗と石破茂が上位となり決選投票に。高市早苗が史上初の女性総裁になるのでは?と思われていた。しかし石破茂が逆転勝ちし初の自民党総裁となった。
国民からの支持が厚い一方で、自民党内からの信頼がまるでないのが石破の評判であった。だがキングメーカーや操る役割を目指す岸田文雄、菅義偉、麻生太郎などの思惑もあり、石破茂の方が扱いやすいと踏んでかつての派閥を利用して石破を立てたんだろう。
こうして新総裁として、そして第102代内閣総理大臣を確実のものとした石破茂だが大阪にはどんな影響を与えるのだろうか?
大阪選出の国会議員たちの動き
大阪選出の国会議員は現在5人しかおらず、そのうち松川るい、太田房江両参議院議員は推薦人の名簿に名前が挙げられていない。衆議院議員3人の動きを見てみよう。
宗清皇一(大阪13区・比例復活)
コイツはコバホークこと小林鷹之氏の推薦人として応援。大阪での説明会の時にも積極的に動いていたが、その努力は身を結ばなかった。小林という若さだけでは突っ走れるほど自民党は甘くないようだ。
谷川とむ(大阪19区・比例復活)
谷川は高市早苗の推薦人として名簿に記載。勝ち馬に乗れたかと思いきや、最後に岸田らの動きを読めずに高市早苗は総裁になれなかった。こうしておこぼれをもらえると思っていたが呆気なく崩れた。
柳本顕(比例単独・麻生派)
麻生派として河野太郎を応援した柳本顕。しかし河野のSNS公式アカウントでのブロック連発が大きな問題となり都道府県の党員票が8票という散々な結果に。
何も目論見が外れてしまい、先行きが不透明である。
苦戦する維新を更に追い詰める?
大阪では「日本維新の会」「大阪維新の会」が取りまとめているが、現在は苦労していることも多い。
大阪の首長選挙で負けが込んでいる。さらには兵庫県の斎藤元彦元兵庫県知事の一連の問題もあり、イメージ悪化している。
しかし大阪では維新が強さを辛うじて維持すると見る。何より大阪自民が情けないほどにダメダメだからだ。
簡単ではない立て直し
そもそも大阪の自民党は「信用できない」ことから愛想を尽かして維新に入れている自民党員は結構多い。「国政では自民だけど、大阪では国政選挙も維新に入れてる」人すらも出ている。それだけ大阪自民のダメダメぶりは何度もこのシリーズで語ってきた。
全て取り入れる
大阪自民は安倍晋三氏が総裁だった時代は冷遇されていた。というのも橋下徹や松井一郎とのパイプが良好だったからだ。しかし石破茂はそんな大阪自民をも見捨てずに行く方向ではあるが、わかっちゃいない。
維新どうこう以前に大阪自民の問題行動が多すぎる。
・夢洲にディズニーリゾート誘致をガチで言い出す。
国政自民が積極的になってるIR誘致を真っ向から反対して、中山泰秀の秘書たちが勝手にディズニーをオープンさせると言い出した。
・微妙な「大阪自民立て直し」
茂木敏充が陣頭指揮を取った「自民党大阪刷新本部」。ここで行ったのは改めての自公結束と私情が入りまくった支部長の入れ替えだ。これにより本部と府連の間に亀裂が入った。これを放置したままでは大阪で戦うのはキツい。
公明との関係は?
大阪において欠かせないのは公明党との関係だ。
大阪は19ある衆院選小選挙区のうち、4つが公明党
大阪都構想や大阪市議会で維新と協力関係にあった公明党と、それに反発して都構想の反対したりする大阪市議団を抱える自民党。大阪での維新に対しての立ち位置の違いで亀裂が入っていたが、維新が大阪市議会の過半数の議席を持つとその亀裂が大きくなった。
自分たちの立場が危うくなった公明党は「10増10減」で新設された都市部と小選挙区の「強奪」に動き出した。それにより一時期自公関係が危うくなった。
まあそれもなんとか収束したが、このまま連立関係崩壊したら面白かったのになあ。
公明の新代表とは?
公明党も最近、山口那津男から石井啓一に代表が変わった。
大阪での関係が気になるところだ。
石井は山口と違い大阪のことを単なる地方都市とみなしている節がある。
なので正直大阪のことはどうでもいいと思っているかも。
10増10減で選挙区が増えた訳でもないし、愛知、埼玉、東京の小選挙区を増やして大阪の穴埋めを行うのではなかろうか?
一応表向きは大阪で戦うことを誓うだろうが、もう自民を頼ってもいい事ないと気づいて連立関係を終わらせるかもしれない。
すげー久々にこのシリーズ書いたけど…いつもにも増して乱雑ですみません。
近いうちにこのシリーズ、過去に書いたのを含めて再構築してみようかな…
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