GPTsでプレゼンを作ってみた話

前回、GPTsで作ったオリジナルGPTをいくつか紹介しました。
そこでは紹介しなかったのですが、QA4AIガイドラインを知識データにしたQA4AIチャットボットを作ってみたりもしています。

https://chat.openai.com/g/g-nduWZNDTn-qa4ai

試すには、ChatGPT plusの契約が必要です。。。

これが結構いい感じで問い合わせに答えてくれるんですね。

AIプロダクト品質保証ガイドラインが示す5つの軸を教えてください

AIプロダクト品質保証ガイドラインで示される5つの重要な軸は以下の通りです【14†source】:

1. **Data Integrity (データの整合性)**: プロダクトの品質を確保するために、使用されるデータが正確であり、適切に管理されていることを保証することが重要です。

2. **Model Robustness (モデルの堅牢性)**: AIモデルがさまざまな入力や状況に対して正確かつ一貫した結果を提供する能力を指します。

3. **System Quality (システム品質)**: AIプロダクト全体の性能、効率性、セキュリティ、およびユーザビリティなどの品質要因を包括するものです。

4. **Process Agility (プロセスの俊敏性)**: 開発プロセスの柔軟性と迅速性を保持し、変化する要件や市場の動向に素早く対応できる能力を指します。

5. **Customer Expectation (顧客の期待)**: プロダクトが顧客のニーズや期待に適切に応えているかどうかを評価することを意味します。

これらの軸は、AIプロダクトの品質保証プロセス全体でバランスよく考慮される必要があります。

ということは、AIプロダクト品質保証ガイドラインを紹介するプレゼンをChatGPT+PowerPointで作れてしまうのではないのかな?
が今回のお話です。

先に出来上がりはこちら。

以下、作った手順なぞ。

構成を考えてもらう

GPTの仕組みは解説しませんが、ごく簡単に言ってしまえば、ひたすら文章の続きを喋り続けるものですね。そのため、長く喋っていると、話が逸れていったり、先に話したことと違うことを言い出したりします。
経験的には、全体構成を作らせてから、各部を作っていくと、比較的うまく長めの文章やコンテンツを矛盾なく作れるようです。というわけで、

AIプロダクト品質保証ガイドラインを15分で説明するプレゼンテーションのスライドデッキの構成を提案してください。

AIプロダクト品質保証ガイドラインの15分プレゼンテーションのスライドデッキを構成する際、以下の要素を含めることを提案します。この構成は、ガイドラインの主要なセクションを簡潔に要約し、聴衆に重要なポイントを伝えることを目的としています。

1. **イントロダクション**
- AIプロダクトの重要性と品質保証の必要性についての簡単な紹介
- プレゼンテーションの目的と概要

2. **品質保証の枠組み**
- AIプロダクトの品質保証の基本的考え方
- 考慮すべき軸:Data Integrity、Model Robustness、System Quality、Process Agility、Customer Expectation

3. **品質保証のチェックリスト**
- 各分類軸ごとのチェックリストの概要
- バランスと開発段階に着目した品質保証の重要性

4. **技術カタログ**
- AIプロダクト固有の品質特性(性能指標、評価、頑健性など)
- 品質保証技術(疑似オラクル、メタモルフィックテスティングなど)

5. **機械学習の説明可能性と解釈性**
- 説明可能性と解釈性を付与する主要な手法

6. **ケーススタディ**
- 生成系システム、Voice User Interface (VUI)、産業用プロセス、自動運転、AI-OCRの具体例
- 各システムの特有の課題と品質保証アプローチ

7. **まとめと次のステップ**
- ガイドラインの要点のまとめ
- AIプロダクト品質保証の今後の方向性

8. **Q&Aセッション**
- 質問と回答の時間

この構成は、AIプロダクト品質保証ガイドラインの主要な要素を網羅し、聴衆に対して総合的な理解を提供することを目的としています。スライドは視覚的に魅力的で、要点が明確に伝わるように設計する必要があります【8†source】。

スライド構成を考えてもらう

プレゼン構成はいい感じですが、概要構成であって、具体的なスライド構成にはなっていないようにも見えます。そこで、各スライドのタイトルと内容を作らせます。

それでは、各スライドのタイトルと、内容(箇条書き)を作成してください。

以下は、AIプロダクト品質保証ガイドラインに基づいた15分プレゼンテーション用のスライドデッキのタイトルと内容(箇条書き)の提案です。

1. **スライド 1: イントロダクション**
- AIプロダクトの進化と普及の背景
- 品質保証の重要性と挑戦
- プレゼンテーションの目的と概要

2. **スライド 2: 品質保証の枠組み**
- AIプロダクトにおける品質保証の基本的な考え方
- 考慮すべき主要な軸: データ完全性、モデルの頑健性、システム品質、プロセスの機動性、顧客の期待

3. **スライド 3: 品質保証のチェックリスト**
- 各分類軸のチェックリスト概要
- バランスと開発段階に着目した品質保証

4. **スライド 4: 技術カタログ**
- AIプロダクトの品質特性と評価方法
- 主要な品質保証技術:疑似オラクル、メタモルフィックテスティングなど

5. **スライド 5: 機械学習の説明可能性と解釈性**
- 説明可能性と解釈性を付与する手法
- 実践例とその応用

6. **スライド 6: ケーススタディ:生成系システム**
- 生成系システムの想定システムと応用領域
- 特有の課題と品質評価方法

7. **スライド 7: ケーススタディ:Voice User Interface (VUI)**
- VUIのシステム特性と課題
- 品質保証の手法と評価

8. **スライド 8: ケーススタディ:産業用プロセス**
- 産業用システムのAI適用の重点課題
- 品質保証のアプローチと指標

9. **スライド 9: ケーススタディ:自動運転**
- 自動運転のAI品質保証の概要
- 特有の課題とその対策

10. **スライド 10: ケーススタディ:AI-OCR**
- AI-OCRのシステム構成と課題
- 品質保証技術の適用例

11. **スライド 11: まとめと次のステップ**
- 主要ポイントのまとめ
- AIプロダクト品質保証の将来展望

12. **スライド 12: Q&Aセッション**
- 質問受付
- さらなる情報とリソースの紹介

各スライドは視覚的に魅力的で、ポイントを的確に伝えるように設計されるべきです。また、各スライドには関連する図表や事例を含めると、内容の理解が深まります【8†source】。

スライドのコンテンツを作ってもらう

先のスライド構成では内容が概要でしかなかったので、スライドに書くにはちょっと寂しいですね。スライドのコンテンツを作ってもらいましょう。
このプロンプトでは、さきほど作ってもらったスライドの内容を渡しているのがポイントです。こうすると、さっきと違う話をし始めることを防げます。これをスライド枚数分おこないます。

次のスライドのコンテンツを生成してください:
スライド 1: イントロダクション
・AIプロダクトの進化と普及の背景
・品質保証の重要性と挑戦
・プレゼンテーションの目的と概要

### スライド 1: イントロダクション

1. **AIプロダクトの進化と普及の背景**
- **技術の急速な進歩**: AI技術の顕著な進化とその産業への応用
- **普及の影響**: さまざまな産業でのAIの利用増加と、日常生活への影響

2. **品質保証の重要性と挑戦**
- **品質管理の複雑さ**: AIプロダクトの特性による品質保証の困難さ
- **社会的影響**: 品質問題がもたらすリスクとその社会への影響
- **進化する課題**: AIの進歩に伴う新たな品質保証の課題と対策の必要性

3. **プレゼンテーションの目的と概要**
- **ガイドラインの紹介**: AIプロダクト品質保証ガイドラインの概要
- **適用の理解**: ガイドラインの実用性と適用範囲の説明
- **今後の展望**: 品質保証の重要性と今後の技術的展望の考察

台本を作ってもらう

プレゼンで喋る内容を作ってもらいます。コンテンツを作った直後だと、作ったばかりのコンテンツを覚えていて、いい感じで文章を作ってくれます。

このスライドを読み上げる台本を生成してください。

もちろんです。以下は、スライド1「イントロダクション」のための読み上げ台本です。

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こんにちは、本日はAIプロダクト品質保証ガイドラインに関するプレゼンテーションにご参加いただき、ありがとうございます。今日は、この重要なトピックについての洞察を共有し、その意義を深く掘り下げていきたいと思います。

まず初めに、AIプロダクトの進化と普及についてお話しします。AI技術は、目覚ましい速度で進歩しており、私たちの日常生活や多くの産業において重要な役割を果たすようになっています。この技術の急速な発展は、私たちの働き方、生活、さらには社会全体に大きな影響を与えています。

しかし、この進化には挑戦も伴います。特に、AIプロダクトの品質保証は非常に複雑な問題です。AIの特性により、従来の品質管理手法が直接適用できない場合が多く、新しいアプローチが必要とされています。品質の問題がもたらすリスクは大きく、社会への影響も甚大です。つまり、AI技術の進歩とともに、品質保証の課題も進化しているのです。

本日のプレゼンテーションの目的は、このAIプロダクト品質保証ガイドラインの重要性を理解し、実際の適用範囲を探ることにあります。このガイドラインを通じて、AIプロダクトの品質管理の複雑さに対処し、今後の技術展望についての理解を深めることを目指しています。

では、このエキサイティングな旅を始めましょう。

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この台本は、聴衆に対する敬意を示しつつ、プレゼンテーションの目的と重要性を効果的に伝えることを意図しています。

画像を作ってもらう

文字だけのスライドだと寂しいので、DALL-Eに画像を作ってもらいます。各スライドの中身をChatGPTが覚えているので、画像を作れと指示するだけで、各スライドに合う画像が出てきます。

タイトルスライドの背景画像を作ってください


DALL-Eが作ったタイトルスライド用の画像

こちらが「AI時代の革新への扉:品質保証が切り開く未来」というプレゼンテーションのための背景画像です。AIと品質保証のイノベーションを表現した未来的でインスピレーションあふれるデジタルアートワークとなっています。この画像は、プレゼンテーションのテーマに合わせて、先進的なテクノロジーと前向きな思考を感じさせるビジュアルを提供します。

ナレーション音声を作る

今回は、「無料で使える中品質なテキスト読み上げソフトウェア」こと、VOICEVOXに、ChatGPTが作った台本を渡して音声を生成しました。
ありがとう、VOICEVOX
https://voicevox.hiroshiba.jp/

VOICEVOXのUI

PowerPointに貼る

あとは、ひたすら、文章と画像と音声をパワポに貼っていきます。
テキストと画像の配置は、パワポの「デザイナー」機能にお任せしています。

パワポの様子

動画保存

意外と知らない方もいらっしゃることに最近気づいたのですが、パワポは「名前を付けて保存」か「コピーを保存」で、保存形式で「MPEG-4 ビデオ(*.mp4)」などを選択すると、スライドショーを動画にしてくれます。
スライドをめくった後、音声を再生し、音声が終わると次のスライドに行く、という最低限のことは、何も設定しないでも勝手にやってくれます。

できた

以上で、なんの試行錯誤もなくプレゼン動画ができてしまいましたよ、と。

15分という指示を覚えていて、それに合わせた分量の台本を作ってくれたのか、それとも偶然かはわかりませんが、14分21秒の動画になっています。

なお、Youtubeアカウントは、これを貼るためだけに作りました笑

スライドだけ見たい方はこちら


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