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目標なんて意味がないと言うあなたへ

「どうしたら、もっと体力つくかな」

それは先月のこと、
子供達と地元のお寺にお参りにいった時のこと。
娘にそう尋ねられたのです。

 厄除け団子と
本堂直前の長くて急な階段が有名なそのお寺、
初詣の参拝客が落ち着く今ごろに行くのが
我が家の恒例なのですが、
実は今年は出発前に心配事がありました。

 というのも、我が家の娘、
只今、思春期真っ最中。
最近は、ひと言目には、面倒くさい、
ふた言には、家族といるのは恥ずかしい。
だから、家族とお寺になんて行くのだろうか、
と気がかりだったというわけです。

 とは言え、
声をかけないわけにもいきません。
一人で留守番してる、
そう断られるのを前提に誘ってみると、
意外なことに「うん、行くよ」と
あっさり承諾。
家族で出かけることになったのです。

 さてさて、目的地までは小一時間ほどのドライブ。
ただ、到着すると、あいにく天気は冷たい雨。
今にも雪になりそうです。

 こりゃまた、愚痴・文句ばかりになりそうだな、
と覚悟を決めて歩き出すと、
これまた意外なことに、
機嫌を崩すことなくスタスタと歩く娘。

うーむ、一体、何が起きているのでしょうか。
息を弾ませて歩く娘の白い息を、
ぼくは不思議な気持ちで見つめていました。

 久しぶりに歩くお寺の参道は、
参拝客もまばら、
まさに静謐という言葉がピッタリ。
すぐそばを流れる小川のせせらぎ、
マイナスイオンのシャワーに癒されながら、
歩くこと約15分、
現れました、急階段。

 段数は200段強、
それほどでもないとお思いかもしれませんが、
これが、なかなかの急勾配。
周りの人たちも、先を見上げ、
覚悟を決めた様子で登り始めています。

 さて、我が娘の様子はいかほどか。
ここまできて、行かない、
と言い出すのも選択肢に入れつつ、
表情を伺うと、

 「お父さん、競争しよっ」

 一瞬、耳を疑いましたが、
そんなぼくを尻目に彼女は、
階段を登り始めています。
ぼくは慌てて追いかけました。

 階段は、予想通り、
いや、久しぶりなだけに、予想以上に急でした。
半分ほどは勢いでなんとかなるのですが、
それ以降は苦行です。

 前腿(もも)、お尻が重くなり、
膝に手をついて、
腕の力で体を持ち上げないと、
前へ進めません。

 周囲の他の参拝客たちから聞こえるのは、
「先を見ちゃダメ。嫌になるから」

そんな中、ぼくと娘は、意地になって
休むことなく、登り続けました。
頂上に着いた時には、
息が上がり、まともに話せないほどでしたが、
二人とも見事に登頂。
順位は、少しだけぼくが先でした。

 ふと娘に目をやると、
ハァハァと弾む呼吸で、
悔しそうな娘がこんなことを聞いてきました。 

ねぇ、どうしたらもっと体力つけられるかな

 そう問われた瞬間、ふと気づいたことがありました。
ここ半年ほど、彼女がハマっているのが、

ダンス。

 暇さえあれば、
Youtubeのダンス動画で練習していたのですが、
それじゃ物足りないと、
自らの希望でダンススクールに通い始めたのが
2ヶ月ほど前。

 それ以後は、スクール仲間に刺激を受けたのか、
何事も基礎が大切と、ストレッチと筋トレを
ほぼ毎日続ける日々。

もちろん、気にかけるのは体力だけではありません。
食事だって、それまでは好きなものだけ食べていたのが、
苦手だった野菜を、もっとくれと言い出す変わりぶり。

 それに加えて、睡眠時間やら、
タンパク質摂取やらと、
とにかくダンスの上達のためなら、
なんだってやるくらいの勢い。

 それを思うと、今回、お寺に一緒に来たのも、
きっと階段を登ってトレーニングをするため……
いやいや、なんと言ったらいいのか。

ちょっと前までは、
あんなに面倒くさいばかりだったのに。
あんなに家族は恥ずかしいとと言っていたのに。
改めて目標のパワーを思い知らされました。

 自らやりたいと思うものが見つかった時、
辿り着きたいゴールが見えた時、
人というものは
こんなにも動けるようになるものなのですね。

 それまでの、面倒臭いも、嫌も、恥ずかしいも、
関係なくなって、別の世界に住み始めたかのようです。

 と当時に感じたのは、

人はいつでも変われるのだな、

 ということでした。

 自分のやりたいことがわからない。
うまく行かないことばかりで、希望が持てない。

 たとえ今、そんなふうに感じていたとしても、
それは、「ただ、、そう感じている」だけ。
必ずしも永遠に続くわけではないのです。

 辛くて苦しい、それは紛れもない事実でしょう。
でも、未来のことは、誰にもわからないのです。

実際のところ、
小さいけれどぼくの娘に起こった変化、
ぼくには、全く想像がつきませんでした。

 彼女自身ですら、
予想していなかったのではないでしょうか。

 そう、人はいつでも変われるのです。

 そして、そのきっかけを与えてくれたのが目標、

 彼女のとってのダンスでした。

 今、彼女はまるで踊るかのように、
軽々と目標に向かっています。
思わず、改めて考えたくなりました。 

ぼくにとっての、ダンスはなんだろうか。

 えっ、それで厄除け団子はどうなったのかって?
もちろん、帰りの道のお茶屋さんで美味しくいただきました。
厄も落として、改めて目標を見つめ直して、
今年もまだまだ始まったばかり、

 なんだか、良い一年になりそうです。

 そして、そんなぼくが、現在、チャレンジしているのがこれ。

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