部下育成に必要な4つの承認
組織の成長には、部下一人ひとりの成長が欠かせませんよね。けれども、具体的にどうしたらいいの？ 多くのリーダーに共通する課題ではないでしょうか。特に成果が伸び悩んでいる部下に対して、褒め方や承認の方法に頭を悩ませている方も多いのでは。
今回は、部下の承認の仕方について、あなたに伝えたいポイントがあります。これを理解し実践することで、部下の良いところや成長点を見つけ、承認することがずっと簡単になります。部下は自分の能力に自信を持ち、新しい挑戦を恐れずに取り組むようになるでしょう。結果的に、部下、リーダー、組織全体の成長へとつながります。
結果を出せたら嬉しいけれど……
かつてぼくも、部下との関わりで悩んだ一人です。成果を出せない部下を見ると、リーダーとしてどうサポートすれば良いか、常に考えていました。自分が部下だった時のことを思い返せば、成果を認められるのは嬉しいものの、それだけでは動きづらさも感じていました。
ここでご紹介したいのが、行動イノベーションに基づく承認の方法です。この方法を取り入れてみると、部下の良い面を見つけ、承認することが格段に楽になりました。具体的に見ていきましょう。
承認の四つの種類
承認の種類には
結果承認
行動承認
存在承認
第三者からの承認
があります。これらを状況に応じて使い分けることが、部下との関係改善や組織全体の成果向上に繋がります。それでは、一つずつ見ていきましょう。
1. 結果承認
まず、結果承認は、部下が達成した具体的な成果や成功を認めることです。目標達成やプロジェクトの成功など、明確な結果に対する承認がこれにあたります。部下にとっては、達成感と成功の喜びを味わう大きな機会となります。成果が出ている部下には、最も効果的な承認方法です。
2. 行動承認
次に、行動承認では、成果に至る過程での部下の具体的な行動や努力を評価します。たとえば、「あなたのチームへの貢献の仕方が素晴らしい」「そのアイデアを考え出したプロセスは非常に創造的だった」といった形で、成果そのものではなく、その成果を生み出すためにどのような行動を取ったかを認めるわけです。行動承認をすることで、成果が出ていない部下でも、成果を出すために望ましい行動を増やしていくことができます。
3. 存在承認
存在承認は、部下がチームや組織に与える価値や存在自体を認めることです。「あなたがいるだけでチームの雰囲気が良くなる」「あなたのポジティブな態度は周りに良い影響を与えている」といった承認がこれに該当します。これは、部下に対して、自身がチームにとってどれだけ価値があるかを感じさせる方法です。とは言え、難しく考える必要はありません。「おはよう」「仕事の調子はどう？」と声をかけるだけで、相手は存在を認められていると感じるはずです。
4. 第三者から承認
最後に、第三者から承認は、部下の行動や成果が他の人によって認められたことを伝えることです。「顧客からあなたの対応を褒めている声が届いている」「他の部署から、あなたのプロジェクトに対する高評価のコメントをもらったよ」といった承認が含まれます。これにより、部下は自分の行動が広く認められていることを実感し、モチベーションの向上につながります。面と向かって褒められるのも嬉しいものですが、「〜さんが、あなたのこと、こんなに褒めていたよ」と言われるのは、より心に響くのです。
全ては「組織として結果を出すため」
これらの承認を適切に使い分けることで、部下は自分が価値ある人材であると実感し、自分の能力に対する自信を深めることができます。また、リーダーとして部下の成長をサポートする喜びと、組織全体の成果向上への貢献を感じることができるでしょう。
小さな成功であっても、部下が成し遂げたことを認め、その努力や存在を価値あるものとして承認することから始めてみませんか？この一歩が、部下との信頼関係を深め、個々人の自己実現を促し、結果的には組織全体の成長へと繋がっていくことでしょう。
部下一人ひとりが持つ独自の価値を認め、その成長を促進することは、リーダーとしての重要な役割です。結果承認、行動承認、存在承認、第三者承認といった承認のバリエーションを活用することで、リーダーは部下の潜在能力を最大限に引き出し、組織全体をより強固なものにすることが可能です。
今回紹介した承認の方法を実践し、部下との関係をより豊かなものにしていきましょう。それにより、部下もリーダーも、そして組織全体も、共に成長し続けることができるのです。
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前半は思いつくままに私の言いたいことをしゃべらせていただきましたが、そこに適切な質問を投げかけていただき、私がそれについて答えたり考えたりしているうちに、自分のしたいことやすべきことが見えてきました。
そして、そこにみつさんの経験を生かしたご意見をいただいて、最後には、では今後どうするかという問いに自分で答えることができました。
自分では思いつかなかったようなアクションにつなげることができそうで、とても嬉しいです。また一段階、階段をのぼれた気がします。とても充実したセッションに感謝します！
まじめだけど要領が悪く結果も伴わない若手社員への指導法に悩んでいたのですが、今回のセッションを通して、解決の糸口が見つかった気がしました。具体的な取り組みとして実行に移せそうです。ありがとうございました。
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