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24.7.18中小型銘柄に妙味NISA追い風 大型株からS市場へ資金流入の兆し

NISAに人気の株主還元が強い銘柄

 本日(7/18)日経新聞朝刊が個人株主を増やした銘柄を紹介しています。共通点は主に株主還元(分割/配当/優待)を行った銘柄になります。東証は1株5,000円以内に収めるように目安を設けています。株式分割の節目になります。

・9432NTT           株式分割
・8306三菱UFJ      配当(+利上げ好業績期待)
・4503アステラス 配当
・7267ホンダ   株式分割
・4661OLC           株式分割&優待

決算短信の更新 CF&セグメント追加

 四半期報告書の廃止に伴い、決算短信が充実します。具体的には4-6月期の決算短信からキャッシュフロー(CF)に関する情報とセグメント情報が追加されます。減価償却費などの注記も掲載されます。これまで以上に財務諸表が銘柄選定の有力情報になります。特に無形固定資産(のれん:M&Aほか)、有形固定資産(政策保有株ほか)、そして営業CF(本業の利益)が重要視されます。政策保有株の売却益を元手にM&Aを行い、利益を高める経営戦略が有望株として注目を浴びます。

2753 あみやき亭
7/3決算短信 減価償却費&のれんを掲載

2024年夏のボーナス状況 観光立国

 今期の夏季ボーナス業種別回答がリリースされました。コロナ後の経済の正常化に加えてインバウンド効果も相まってレジャー、外食、鉄道・バス、サービスの増加が目立ちます。一方で電機、精密機械などの減少が中国景気の悪化を裏付けています。日本の国策、観光立国に向けた取組が功を奏しています。外需の足踏みは脱中国を見据えた過渡期の踊り場とも考えられ、下半期の巻き返しが期待されます。

中小型株に妙味 循環物色が追い風

 過熱感のある大型株の下落を受けて、中小型銘柄のうちスタンダード市場の銘柄が上昇しています。インフレ下で利益率を高めた取組、例えば付加価値を付けた値上げが受け入れられ、稼ぐ力を高めた企業(例:湖池屋)は好業績を達成しています。半導体や電子部品などニッチな素材分野に強みを有する企業(上村工業)も有望株として株価を上昇させています。
 8月決算シーズンを節目に銘柄選定が妙味を帯びてきます。

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