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23.7.14米中 デリスキングよりデカップリング進行 グローバル化の転換点

経済圏の分断 グローバル化の転換

 表向きはデリスキング(経済的なリスク回避)を唱えつつも実のところデカップリング(経済分断)が進行している事が露呈されました。米国の輸入先首位として中国が陥落、特に半導体関連の輸入が減少し中国のハイテク関連の内製化に向けた国家戦略が反映された結果となりました。
 米中それぞれが主軸となって分断された経済圏が確立されつつあり、グローバル企業の経済活動も方針転換を迫られます。
 日本は米国側に立ちTSMCと提携して半導体素材の拠点として外需産業の成長が期待されます。骨太方針でも半導体&水素関連を国策に掲げています。

23.6月日経新聞朝刊より抜粋

 具体的には以下のとおり国家戦略として進められる見込みです。

経産省 令和5年5月
半導体・デジタル産業戦略 (改定案)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/semicon_digital/0009/4hontai.pdf
経産省
23.5.17 資料2 水素基本戦略(案)の概要(事務局資料)
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/suiso_seisaku/008.html

 今後の注目点は8月末までに各省庁から財務省へ提出される令和6年度概算要求、来年の国家戦略が明記されるため国策銘柄の情報源として有益です。9月発売の四季報とともに銘柄チェックに活用していきます。

参考:経産省
22.8.31 令和5年度経済産業省概算要求のポイント
https://www.meti.go.jp/main/yosangaisan/fy2023/index.html

 三方良しの経営方針の下、多様性と利他精神をもって協働・提携を通して社会課題に取組み、新しい価値を創出する企業が株式市場でも再評価されビジネス活動の本流になればと思います。

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