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24.7.9日本 堅調な景気 8月決算シーズン 上振れ期待の株高見込む

東証 株価を意識した経営状況の開示

 東証は8月中に直近の決算シーズンの結果を踏まえて企業の「株価を意識した経営」に関する取組/開示状況を取りまとめてアップデートします。各社の株高を見据えた取組が把握できるため有望株の選定要件の参考になります。
 例えば政策保有株を有する企業は買いの対象とみなされています。売却益を株主還元と先行投資へ振り分けるため株高になる可能性が高いためです。加えて収益力を高めるために事業内容を見直し、持続的な成長が見込める分野を選択&集中していく企業も株高の傾向にあります。インフレ下では手持ちのお金は目減りします。

景気ウォッチャー調査 堅調な見通し

 昨日(7/8)の景気ウォッチャー調査は前月比増の堅調な結果でした。
 特徴として以下の2点が挙げられます。賃上げに加えて定額減税に伴う消費喚起、人手不足を背景とした雇用増加です。特に雇用は高卒採用が大卒を上回り早期化が進んでいます。

・定額減税による消費低迷の持ち直しを期待
・インバウンド効果と高級品が消費を牽引
・人手不足を背景に新卒採用の早期化

・定額減税により消費の持ち直しを期待
・人手不足を背景に新卒採用の早期化

内閣府 景気ウォッチャー調査より抜粋
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2024/0708watcher/watcher1.pdf
住宅/非製造業/雇用 減速感あり

📕先月(6月)景気ウォッチャー調査
→節約志向&車認証不正の波及効果に警戒

GPIF ポートフォリオ見直し リバランス警戒

 今後のリバランスに伴う株価下落に警戒です。2023年度のリバランスは国内&海外の株式が大幅に回収され。国債へ振り分けられています。利上げに伴い国債価格が下落し、さらなる国債への加増が想定されます。

リバランス
株式減らし債券へ分配

 2023年度は収益率が22.67%と非常に高く、株式が大きく貢献しました。インフレは株高を引き起こします。一方で長期金利の上昇は株安をもたらします。今後の日銀の国債買いの減額ペースならびに利上げ時期が株式相場の節目(下落の起点)と考えられるため注視です。

7/5付、2023年度 業務概況書会見より抜粋
https://www.gpif.go.jp/topics/2023_kaiken_siryou-2.pdf

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