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自分の土地が他人のものに

中岡哲郎 『メキシコと日本の間で』 岩波書店 1986年 p.159
「占拠した土地でも十年以上そこに住むと所有権を認めるという法律がメキシコにはあるとAさんはいった。(中略)もっとも、その法律の適用をうけるためには、地区全体の署名をもって大統領に直接請願をし、大統領がその請願を認めるという手続が必要なのだそうだ。」

青年海外協力隊として活動したボリビアでも、同じような話を聞いたことがあった。

その人は日本人で、ボリビア人と結婚した人。
ボリビアで土地を買い、土地を持っていたが、購入後しばらくして日本に帰国。
その夫婦は数年間日本で生活していた。
数年後ボリビアにも戻ってみると、その土地を勝手に他人のボリビア人が使っていたという。
そして何年間かその土地を使っていると、その人の持ち物になるという法律がボリビアにはあるらしい。
よって、購入した土地を不正占拠したボリビア人に取られてしまったという。

日本では嘘みたいな話。聞いた時は本当に信じられなかった。
今もこの法律があるのかどうかは知らないけど。
 

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