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隊員たちは売春、蓄財、お遊び旅行に大忙し

吉岡逸夫 『青年海外協力隊の正体』 三省堂 1998年 p.17
「一九九四年の月刊誌「新潮45」六月号に載っていた元協力隊員石橋慶子さん(ホンジュラス、システム・エンジニア)によって書かれた「あえて書く青年海外協力隊墜落論」。副題に、――〝草の根ボランティア〟と囃され、ODA(政府開発援助)の格好の宣伝材料になっている青年海外協力隊。その美談の陰で、隊員たちは売春、蓄財、お遊び旅行に大忙し――とある。」

隊員(青年海外協力隊員)たちは売春、蓄財、お遊び旅行に大忙し。
僕の見解は「蓄財」「お遊び旅行」は一部合っている。しかし「売春」は違う。

青年海外協力隊員が売春に大忙し。こんな光景は見たこともないし、聞いたこともない。売春ではなく、性行為に大忙しである。それも一部隊員に限る。女子隊員の一部は現地の男性や男子隊員とセックス三昧。公衆便所に成り下がる女子隊員もいた。また一部の男子隊員のも現地女性に手を出しまくり、トラブルになった人もいた。だけどこれは隊員の一部。隊員全体に性のモラルがないといわれるのは心外である。

隊員の中に、一日中パソコンにしがみつき、株などで投資をしている人がいるという話を聞いたことがある。だけどこれはごくごく一部のように思う。またネット環境のよい隊員にしかできない。それよりも、任地が田舎過ぎて金を使うことがあまりなく、現地生活費が余り、大金を持って帰国したという隊員がいたという話は聞いたことがある。また過去よりは減っているが、帰国すると積立金が支給され、これこそが「蓄財」である。

「お遊び旅行」については僕は否定しない。ボリビア国内もけっこう旅行に出かけたし、任国外旅行で、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン、チリに出かけた。まったく旅行をしない隊員もいなかったわけではないが、多くの隊員が旅行を楽しんでいたと思う。

何事もそうだと思うが、協力隊もいい面と悪い面がある。僕は協力隊に行ってよかったと思っているが、協力隊すべてがいいとは思っていない。いい面や悪い面だけど誇張せずに、ありのままを伝えていきたいと思っている。

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