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会社に社内キャリコンを提案してみた!

こんにちは。キャリアコンサルタントのちはるんです。
怒涛の新年度も落ち着きを迎え、ようやくnoteを開くことができました。子育てワーママ、おつかれ!

さて、3月に勤めている放送局での契約更新面談があったので、社内でキャリアコンサルタントの場を設けるべく、画策してきました!


社内でのキャリコンの必要性を感じたきっかけ

そもそも、キャリアコンサルタントの資格を取るにあたって、今働いている職場でのキャリア相談は全く考えていませんでした。
なんせ、うちの職場は年齢層も高く(平均年齢50…)新しい事業やシステムに対して億劫。

社員は少数で1人当たりの業務も多く、部長も常に忙しそう。
目に見えて実績がない限り、キャリア相談の時間なんて社員に設けてくれないだろう、と思っていたからでした。

ただ、若手育成に関して会社としてうまくいっていないのは明白で、ここ10年間で新卒採用5人に対し、2023年時点で既に3人が退職。
2人しか残っていないという・・・

3人目が退職した時は私もキャリコンの勉強中だったので、力になりたいと思いつつ何もできなく後悔もしました。
ちなみに、アルバイトや契約社員でも若手になると離職率めちゃ高・・結果の平均年齢50才

そんな会社が昨年3年ぶりに採用を実施、受かったのはなんと、女の子が2人。

『・・・!』

一部の社員の間で退職フラグが立ち上がっているなか

これは・・・どげんかせんといかん・・


よし、新入社員のキャリアコンサルティングを会社に提案しよう!

思い立ったのは2月のこと。3月に毎年契約更新の面談があるので、そこで提案できるよう企画書を作ることを決意。

(どうやってキャリコンの重要性を伝えよう)
(会社に利があると思ってもらうにはどうしたらいいだろう)

ターゲット:①直属の上司(部長)②総務部長 ともに50代
特性:忙しい。生粋の仕事人間。若者とのコミュニケーションがあまり得意ではない

仕事は上司の背中で覚えてきた世代。
常に仕事が忙しいので、自分の負担が増えることや、ややこしいことは避けたいと思っているはず。

【キャリアコンサルティングというのは厚生労働省が推奨していて2016年に国家資格になってうんぬんかんぬん・・・】

なんてえらいボリューミーに綴ってたけど、

(これ、話入っていかんやろな)

特に実績もないパート社員の企画書よりも、【厚生労働省】が提示している資料の方が、上司たちには響くだろうなと思ったのと、なんせお忙しい方たちなので、シンプルで分かりやすく、口頭で様子観ながら説明した方がいいだろういう考えに辿りつき、厚生労働省がHPに載せてるシンプル2枚資料を片手に面談に挑むことにしました。


面談当日

事前に『面談で話があるので時間の余裕が欲しい』と部長に伝えていたので、面談が始まっても上司がほとんど目を合わせてくれないじゃないか。

(これ、私が辞めるって言うと思ってるな)

上司からすると、若手やパートに辞められるのはよくあることなので、何か察しているご様子。

ざっと契約に関する説明を受けた後、総務部長から
『じゃあ、ちはるんさんのお話というのは・・・』

と切り出されたので、いざプレゼンスタート!

私『あのー・・私、今の業務だいぶ余力有るんですよね・・・で、去年資格を取ったこともあって、何か会社に貢献できないかと考えまして。
今回新人が2人入ってくるじゃないですか、そこでキャリアコンサルティングをさせてもらえないかと思いまして。キャリアコンサルティングというのはですね・・・』

机に資料スーーーーーーン!!

上司・総務部長ポカーン!!


すかさず、話を続ける。

私「うちの会社、若手社員がなかなか続かないですよね」
部長「え!!!うんうん、悩んでたんだよ!!」

私「若い子ってなかなか年の離れた上司に相談はしないし、話をしてくれる時にはもう辞職を決めたタイミングなんですよね。」
部「そうなんだよ!!」

私「離職を決める前にもし話を聞いてくれる人が1人でも居たら全然違うと思うんです。キャリアコンサルタントには守秘義務があります。そこで、私が会社と、社員との中立な立場でそれぞれと話ができたら、安易な離職を今よりも防げると思うんです。」

私「しかも!!外部のキャリアコンサルタントを雇うとなると月●万円、、面談ごとに費用も取られます。しかし、私が社内でやるならそんなにお金がかからず始めれます!」
部「なんて素晴らしい案なんだ!ちはるんさん提案してくれてありがとう!まじ神!!」


チェックメイト。
(注:かなりざっくり書いてます)

さっきまで目を合わせてくれなかった上司も、総務部長も『そうそう!』と終始うなずき、『●●が辞めた時にどう思った?』『中年の悩みは聞いてくれないかな?』『ちはるんさんにピッタリやと思うわ。みんなのことよう見てくれてるから。』『仕事は上司の背中で覚えろは時代錯誤だよね、分かってはいるんだけど・・・』『●●部はこれからどうすればいいと思う?』『今後の契約ってどうしたらいい?』など、色んな質問をされ、思っていた以上の反応に、めちゃくちゃ安心しました。

若手の離職率には上司たちも悩んでいて、しかもそんな中で今年の新入社員が女子2人ということには特に不安だったようで、
『ぜひ力を貸してほしい』と言われました。

キャリアコンサルティングは周知されていないだけで、悩んでいる人はやっぱりいるし、こんなにも求められるんだなぁと実感しました。

『古い体質の会社だから受け入れてもらえないだろう』というのは、私自身の思い込み。

面談の最後には上司から『てっきり辞めるって言われると思ってたからずっとドキドキしてたんだよ~』と。

いやいや、私そんな必要とされてたんかい!!

自分の仕事なんて誰でもきると思ってたし、【変わりはいくらでもおるんじゃ】くらいに思われているとばっかり。
よっぽどのことがない限り上司とじっくり話すことなんてないし、どう思われているかなんて話さないと分からないですよね。


面談めっちゃ大事やん。やっぱキャリコンって素敵やん。

今回の話で実感しました。
辞めていった若手社員たちも、上司が関わりたいと思って悩んでいると知っていたら、もしかしたらもっとハッピーな離職だったり、もう少しこのまま頑張れたのかもしれない。

長い就職活動の末、やりたいことを想像し、キラキラしながら入社した職場。
辞める決意をする前にもっと選択肢があることを知れたら・・・?


うん。私は私のやれることをしよう。

色々思い出して切なくなったり、新たな課題に背中がシャンとした日でした。




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