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蛍・本を読む
ゆっくり本を読みたくて、近所の大津谷キャンプ場に行ってきました。
食とかお酒がテーマじゃないと準備はあっけないくらいシンプルで、当日の朝ファーマーズマーケットに行って買ったキュウリ、トマト、ラディッシュと、ソーセージ。
なんかいつも食べてるものと変わらんw
ダイエットなんかしてると特別な日の食事がつまらないw
その他は水、湯沸かし道具とコーヒー紅茶、焚き火道具、テント、寝袋だけ。
本は『夜と霧』をチョイス。
アウシュヴィッツ等の収容所の内容があまりにも重たいので、初夏の自然の中で読まないとウツになると思って読むのを控えてました。
キャンプ場で読んで、結果的に大正解。
川の音をBGMしながら本の中に引っ張られること無く、自分の好きなペースでゆったりと読んでは内省して、読んでは内省してと、丁寧に咀嚼できました。
(生き抜くのが必死で盗みや死体から剥ぐ人たちがよく出てくるので、トイレで席を外した時に盗難に合わないか気になったくらいw)
時計とスマホをカバンの奥に押し込んで、いま何時なのか分からない状態で本に没頭していくのはすごく心地よかったです。
夜、ご飯を食べて焚き火を眺めてたら、なんか川の方で小さくチカチカと。
そういえばホタルをマジマジと見るのって30年振りくらいだなー、この30年で何を手に入れて何を失ったんだろってぼんやりと眺めながら考えていました。
全く口を聞かなくなった、家庭内別居してる嫁。子供はいない。
弟は結婚していないから、このままいくと末代になる可能性が高い。
失ったもので一番大きいのは、恐らく可能性そのものなのだろう。
40歳という歳で何か手を打てるのだろうか?
ただ、手を伸ばせば届く距離で360度ホタルに囲まれるのはめちゃくちゃ幻想的で。
これからも毎年この時期に来ようって思いました。
翌日が朝から雨だったので、夜のうちに撤収して帰宅しましたw
まとめると、
・ソロキャンプで本を読むのは、非日常感が半端なくて超おすすめ。
・本を読むだけならデイキャンプでOK。
(どうせ暗くなったら読めないのでw)
そうなると特別な道具はいらなくて、椅子とお湯を沸かす道具があればすぐに始められる。
・ただ、内容をゆっくりと咀嚼したり考え事もするなら夜までいた方がいい。
少しずつ道具を揃えて、また行きたいです。
普段コーヒーは飲まないのですが、なぜかキャンプ場で飲むとめちゃくちゃ美味しく感じました。
インスタントでおすすめがあれば、教えていただけると嬉しいです。
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