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富士山
『30代最後の歳に、何か大きな挑戦がしたい』と思った結果、富士山に登ってきました。
まあいつもの発作です。
概要と8合目まで
結論から言うと、吉田ルートで5合目にある富士スバルラインを16:00に出発して、深夜1:00に頂上へ到着。朝6:00くらいにスバルラインに戻ってきました。
名古屋からツアーで19,200円、オプションで道具をレンタルして+10,000円。
7月下旬だったのですが天気予報を見ると山頂は1℃とか5℃だったので、防寒着をたんまり持って行って大正解でした。
『なんで夜中に登ってるの?』って聞かれると、深く考えずにツアーに申し込んだら山頂で朝日を観るスケジュールだったからですw
朝日には興味が薄かったのと山道で渋滞するのがイヤだったので、山小屋で仮眠を取らずに一気に登ることにしました。
『いま』しか考えさせてくれない山
8合目くらいから急に吐き気や目まい、貧血に襲われるように。
だって酸素缶とか絶対富士山以外で使わんやんw
もったいなくて買えませんでした。
幸い休憩したら楽になるっぽかったので、10分歩いて5分休憩くらいのペースで頂上を目指すことに。
大きめの段差を筋肉で強引に登るとスグに吐き気がやってきて『無酸素運動をほんのちょっとやっただけで高山病の症状って悪化するだ』って、ちょっとウケました。
症状の重さは個人差があるので、あくまでも僕の場合だけかもですが。
他にも、過去のイヤな出来事を考えたり未来の不安が頭をよぎっても吐き気がしたりですとか、逆にポジティブなイメージをしても思考するのに酸素を使うせいか吐き気で立ち止まらざるを得ない状況に。
どんだけ繊細になってんねんw
結局、いま呼吸する事だけに集中せざるを得なかったのですが、何だか瞑想しているみたいで悪くなかったです。
8合目の山小屋を出て頂上につくまで6時間くらいの間、頭をからっぽにして呼吸に意識を集中させていて、身体はしんどかったけど精神は心地よかったです。
星を眺めて
天気は正直あまり良くなくてずっと雲か霧だったのですが、ときおり晴れた時の星空が最っ高でした。
北斗七星がめっちゃ大きかったり、普段見えないような小さな星が無数にあって。
休憩中に砂利の上に寝そべって星を眺めていたらふと『お前にはオトンとかのしょうもない血が流れてるけど、それはそれとしてお前はめっちゃ頑張ってて最高やん。だからさ、子供が欲しかったら作ったらええねんって』って励まされてるような気持ちが湧いてきました。
あと、お酒が大好きで肝臓が大変な事になっていたのですが、下山してからは『まあ別に飲む必要はないかな』って自然に思えるようになったのも、富士山の星空を眺めていたお陰な気がします。
そういえば知り合いもハワイのハレアカラ火山で星空を見た時にスピリチュアル的な衝撃を受けて、それまで1日1箱吸っていたタバコをピタッと吸わなくなったって言ってました。
圧倒的な星空には、人をポジティブに大きく前に進める何かがあるのでしょうか。
似たような経験をした事がある方は教えて欲しいです。
山頂に到達した感想
『よし、やっぱりやれた。』
月並みですけど達成感がありました。
富士山を頂上まで登れたという『実績』に価値を感じるかどうかは人それぞれだし、日常生活では話のネタにしかならない気がします。まあ自己満ですねw
それでも『ぼくだって、やればできる』という事をひとつひとつ積み上げていくのって、中年以降を生きていくのに大切な気がするんです。
最後に、今回富士山に登って本当に良かったです。
10年後から振り返ってみても価値があったと思います。
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