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症例
夫と私では画力が違うのではないか、と、「記憶スケッチ」をするたびに不安になってきた。私は小中高と図工・美術はずっと5だったのであるが。
ナンシー関さんは、様々な人から届く「記憶スケッチ」を「症例」と呼びそれぞれ秀逸な解説と感想を述べていたものだが、夫の場合は「字」を入れる「症例」が顕著であった。
しかし「門松」を記憶スケッチした時は、症例以前に、私のは「門松」ではなく「卒塔婆を集めた」になってしまった。自分で言うのも情けないが新年のめでたさなど皆無なのが遺憾であった。
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