根津甚八さん
毎年秋から今時期は、だるくて眠くてしかたがない。やたらと甘いものや炭水化物を欲しくなるが、ケモノが冬眠準備を急いでいるのだと思うと腑に落ちる。
昨年までは太るに任せていた。体重は増えることはあっても減らない。更年期の症状は人によって違うものだ。
ある種の生き物は、子、あるいはを産み、そこで力尽きたり、その子を育てるために飲まず食わずで面倒を見る。結果、やせ衰え、それでもイキモノの本能と力でたくましく生き抜き、また時期が来れば次の世代が子孫を繋ぐ営みを繰り返していく。
私も今一度妊娠でもしたら痩せるか???
イトナミをすればいいのだろうか。
朝から何を言っているのだ。
昨年までそんなだったが、入院手術後は体重が減り、夫から
「知り合った頃に戻ったね」
と言われウヒウヒとしている。
話は変わる。
先日、たまたま見た動画サイト
「昭和のなんたらの歌」
をやっていた。
昭和もある時期より先は、好むと好まざるとにかかわらず、大概の歌が蘇り、しかもソラで歌えてしまう。
「懐かしィィィ」
と思わず最後まで見てしまった。しかし、なんでこんなに覚えているのだろう。不思議だ。
歌番組はまあまあ見ていた。が、なんでか好きでもない歌まで頭にあり、突如歌いだす。
「♂・・・まぁずぅしさにぃ負けたァ~
♀・・・イィエ 世間にぃ負けたァァァ~」
ひぃぃぃ、辛気臭ぁ!! なんて歌詞なんだ!!!
こんな辛気臭い歌詞とメロディーだが、
「ミリオンヒット」
だったという事実。
貧しさに・・・なんて歌詞のとおりではなく、ウハウハだったんだな!!!
変なツッコミを入れつつ一人で納得している。
「なんか、昔の歌は、メロディーが難しくないのと、そうよ、歌詞、歌詞をt滑舌よく、ゆっくり歌うんだ、だから覚えやすかったんだ」
動画に次々懐かしい人たちが出てくる。
島倉千代子さんだの、美空ひばりさんだの、ものすごいメンツである。
今もって現役で売れている人なんかもいる。
「げっ・・・美空ひばりってこんなに若くして死んだの???」
いちいち驚きである。
ちあきなおみさんなんか、「喝采」の頃22歳なんか、絶対見えないし!!
「昔の人は老け・・・いや、大人っぽかったんだねぇ」
それにしても、いちいち多いのが
「文句」
である。言うのは私である。
「なに、この歌詞は、人を馬鹿にして」
「このメロディーで、このカッコで、腰振って歌って、それにキャーキャー言っていた輩も、今は婆さんだろうに」
ジュディ・オングさんが、当時と変わらぬ若さで出てきて
「魅せられて」
をあの衣装で歌った時にゃ、
「金あるだろうから、シワ目立たないようにいろいろやってるんだろうか」
いえ、文句でありません、羨ましいのでございます。
某歌手が、今の姿で生で歌っているのを聞いて
「・・・・当時も下手だと思ったが・・・進歩がないねぇ」
嫌なオバハンになったしまった・・・ああ、昭和は遠い・・・・
感慨深いが反省はしない、と思えば、いきなり
「ペッパー警部ぅ」
と踊り歌いだす。
そんな私にオットが
「・・・猫たちがさっきから、憐れむように見てるよ・・・」
憐れむ・・・の感想は、猫ではなくオットのそれであろうことは間違いない。
「それにしても・・・これだけアイドルだのが現れ消えたのに、ツッコミは大いに入れたもんだけど、
ステキーー(≧∇≦*)キャーーーーーー(≧∇≦)(≧∇≦*)
って騒いだ記憶がないのよ・・・」
「だれか好きな芸能人いなかったの?」
「・・・むむむむむむ・・・・初恋の人は、太陽にほえろのショーケンだったが・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・
あー、いた・・・(≧∇≦*) (≧∇≦*)ーーー」
「いたよーー、いたのーーーー♡」
とオットをパソコン前から押しのけ、検索をかける。
「根津甚八 黄金の日日 石川五右衛門」
(≧∇≦*)(≧∇≦*) キャーーーーーーああああ・・
この時の根津甚八さん・・・ハァハァハァ・・・しびれるぅぅぅぅ・・・
私はオボコだったけどね、大河ドラマは親が見ていて、テレビなんざどこの家も1台だけで意味もわからず見ていたさ。
でも、このワルそうで、悪くて、悪いんだけど色気あって、かっこよくて、目ヂカラがすごくて、主役の市川なんたら、松たか子の父ちゃんだよ、それをすっかり食ってしまって、共演の夏目雅子に嫉妬したものよ。
ひぃぃぃぃーーー今見てもハァハァ・・(≧∇≦*)
オットが
「真面目な女の子というのは、どうしてかわざわざ悪い男を好きになるんだっけな」
と、分析していた。
真面目もなにも、こんな男子はいなかったぜ。毛も生えてないようなさ、あー、ちゃんちゃらおかしいぜ!!!
大騒ぎしつつ長い夜が続いている。
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