見出し画像

いざ農業体験へ

紫波町についてからは、こっちで農業を営んでいる祖母が迎えに来てくれた。東京からは新幹線で2、3時間程度だったかと思う。こっちについてから毎回感じるのは多くの自然と、新鮮な空気の香り、東京とはまた違った良さが、あたり一面に広がっていることである。農業のノウハウを学ぶためにここで自分の1年間の生活が始まろうとしている。


家についてから荷物をおいて、まずは畑を耕すためトラクターを運転した。そこでは祖母が普段から畑のメンテナンスから何から全てお世話になっている方からの指導のもと基本的な操作方法を教えてもらった。

ただ、これが意外と難しかった(笑)中に入ってから耕しはじめて折り返しの時には油圧を上げて転回しての繰り返し、また真っ直ぐ進まないから常にステアリングをうまく調整しないといけない。少しでもずれると耕した後が斜めになったり、間隔が広すぎて耕せていな部分が残ったりしてしまった。

まあ初回だからしょーがない(笑)

操作方法と運転できただけで大きな収穫だと思う。そこにはクラッチとか運転席の下の中央にギアみたいなのがあるからMTで免許をとっておいてよかった。

ただ、トラクターの操作方法の8割は未だ使い方がわかっていない。実際に、耕すときは油圧は7まで下げる時や5まで下げる時もあれば、左のギア?レバー?は5や6にする時もある。

でも基本的な操作方法は理解したし、今後はトラクターで畑を耕すことができることは間違いないから良いとしておこう(笑)


種植え、育苗

それ以外にも、種植えと育苗もした。

蔵の中から大きな種植えマシーン?(名前がわからない)を持ってきて左右のレールを伸ばし、ベルトをしっかり噛ませるなどの下準備をした。

今回は300枚のプレートに砂とモミを混ぜた。祖母によれば、昨年はベルトが回らず悪戦苦闘したらしい。

そんな懸念がありながらも、今回はマシーンの機嫌もよく順調に進んでくれた。その日は昔から馴染みのある地域のおばあちゃんたちが手伝ってくれて総勢5人で作業を開始した。

そこで感じたのは「田舎のおばあちゃん達はパワーがすごい」ということである。

実際に種植えマシーンには砂とモミを入れる場所が2ヶ所あるのだが、そこに砂を入れるのがめちゃくちゃ大変であった。多少力には自信があった方ではあるが、砂一袋あたり20キロの重さを、封を切って持ち上げてそこに入れるという動作はなかなか腰にくるものがあった。それを農家のおばあちゃん達は容易にやっていること
に感銘を受けた。

セットし終わったらいざ育苗機へ

(育苗機というのは、簡単にいうと苗を発芽させるためのマシーンである。具体的には下に水を入れる容器が2つ付いており、電源を入れることで蒸気を発生させ、発芽させるのである。)

次は、砂とモミを混ぜて整地したプレートを15段4列×4つを育苗機へ収納することを教えてもらった。大きな骨組みでできた鉄格子の中にプレートを積み重ねていき、保温効果のあるカバーを被せればその日のミッションは終了であった。

実際にやってみると、それはまるでパン屋さんになった気分だった。

まず、4列ある中で1番手前から砂とモミを挟んだプレートを15段重ね専用の機械に乗せ専用のレバーを使ってテコの原理で持ち上げ奥の方から敷き詰めていくというものである。

また、機械に乗せるまでに積み重ねる必要のあるプレートには砂とモミそして水が含まれているため、ただ砂をひいたプレートの3倍以上の重さがあった。やはり農業は肉体労働であり、多くの人手を要する大変な仕事だと改めて感じた。

全て積み重ね終わったら、育苗機を覆う専用のカバーをかけ25〜30℃に育苗機内を保つ必要があり、そこでは苗が出てくるまではプレート全体に水分が染み渡たらしておく必要があるため、常に確認することが欠かせなかった。そのため、3時間おきに確認はしていたと思う。

そして無事この日のミッションは終了した。総勢5人で取り組んだ結果は2時間ほどであった。作業が終わってからはみんなで和菓子を食べたり、お茶を飲んだり優雅なひとときを過ごした。

その日は午後から作業を開始し、すぐに電源を入れ蒸気を染み渡らせていたのだが、理想としてはプレートを収納して終えた次の日から電源を入れて2日間保管するほうが良いという。

それは保管期間を終えた次の朝からビニールハウスに配置することができるからだ。それについてはまた次のnoteで詳しく書くつもりだ。

自分達の作業に問題はないのだが、農作業というのは本当に細かい計算がかった仕事であるということを実感した。

今日はこれくらいにしようかな。

また次のnoteも不定期で更新していくのでぜひ時間があれば読んでほしい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?