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『はっぴー、会社作るってよ③』

はっぴー、会社作るってよ③』

 ところで、「会社を作る」ってどう言うこと?そろそろそんな声も聞こえてきそうですが、もう少しお付き合いを。

 ECCジュニアの先生を始めて5年ほど経った頃、私は「幼児クラスやりたくない病」になっていました。この仕事を始めた時には、自分の子供たちが小さかったこともあり、一緒に成長していくような感じで幼児クラスを楽しめていました。子供たちが小学生になる頃には、2歳、3歳の子たちと英語を楽しむ気持ちがどうしても湧いてきませんでした。今から考えたら信じられないことですが、私の教室には約2年間ほど、幼児クラスがない時期がありました。

 そこに、とある女性が現れます。北海道から引っ越してきたという彼女は、娘さんを私のところで学ばせたい!と体験レッスンもせずに入学してくださいました。彼女は初めから「全く壁のない人」でした。「この人となら、24時間でも話していられそう!」本気でそう思っていました。彼女は娘さんに続いて、3つ下の息子さんも私に預けてくださいました。するとある日、自宅の電話が鳴ります。彼女からです。

 「あの、はっぴー先生って、ボランティア興味ありますか?」

 幕張ベイタウンにある『うたせ保育園』の支援センターで働いていた彼女から、月に1回、1・2歳児さんとそのお母さんに「えいごボランティア」をしないか?とお話をいただいたのです。その時の私は、目下「幼児クラスやりたくない病」。でも、彼女となら、もしかしたら楽しくできるかもしれない!と思い、このお話を受けることにしました。

 月に1回の、たった15分のこの時間が、未来の私に大きなギフトをくれようとはその時予想もしていませんでした。もし彼女が私にボランティアをしてほしいと思わなかったら。もし私がボランティアを断っていたら。人生は本当に選択の連続です。この彼女こそ、のちに私の教室の「最強!幼児知育の先生」となる、Lucy先生です。

 うたせ保育園支援センターでお会いした先生は4名。そしてこの先生たちと月に1回のボランティアをさせていただくうちに、この先生たちのお子さんがみんな教室の生徒さんになってくださいました。ボランティア活動の名前は、「ひよこタイム」。支援センターの先生がこう言って私のえいごタイムが始まります。

「それでは、みんなのお待ちかね、はっぴー先生を呼ぶよ!せーの!」

『はっぴー先生〜!!』  『ハロー!!みんなー!』

 支援センターの先生はLucy先生を筆頭にみなさん、「エンターテイナー」でした。とにかく、子供たちと若いお母さんたちを楽しませたい気持ちと、やるからには自分が楽しむ精神で、仕事をしておりました。まだ赤ちゃんの1歳、2歳の子たちと触れ合ううちに、「幼児さんて、可愛い!」と次の年からはもう2・3歳児クラス、4・5歳児クラスを再開していたのは言うまでもありません。

 私がLucy先生からもらった大きなギフトとは、「未来への種まき」です。約7年ほど毎月1回、そして大きなイベント時には教室の高校生さんや先生も総出で行ったボランティア。その後、「支援センターでのえいごタイムが楽しかったので」と毎年のように生徒さんが入学してくれるようになりました。今年度はこの2・3歳児クラスが3クラス開講になり、いずれも満席間近です。

 目の前の人たちを楽しませたい、そして子育て中のママたちにほんのひとときでも、「大笑い」してもらえたら。そんな気持ちでやらせていただいたこの「ひよこタイム」は現在、教室の先生たちが引き継いでくれています。

 Lucy先生にはその後、幼児クラスの「知育クラス」を担当していただきました。Lucy先生のクラスは人気で、幼児さんにたくさんの「興味」と「関心」を持ってもらい、毎回楽しいクラスを展開していただきました。教室を卒業された今も、街で「Lucy先生!」と声をかけられています。

 新しい仕事に就いて現在も活躍中のLucy先生は、今も私のよき友人です。「会社を作ることになるんだ。」と話した時に、優しい笑顔で「はっぴー、よく頑張ってきたね!えらい!」と大きな声で褒めてくれました。ありがとう、Lucy先生。

つづく。

これは、今この教室に通ってくださっている生徒さん、そしてその保護者さんに伝えたい、私のストーリーです。
どんなストーリーなの?
その、タイトルってどういうこと?

忙しい日々のなかで、ちょっとだけ、私のストーリーにお付き合いいただけだらうれしいです。


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