清水 よしひろ / 物語の卵たち

現実的なファンタジー、嘘みたいなリアル、魔法みたいなサイエンス、仏教と量子力学、シミュ…

清水 よしひろ / 物語の卵たち

現実的なファンタジー、嘘みたいなリアル、魔法みたいなサイエンス、仏教と量子力学、シミュレーションなのか偶然なのか、、、おもしろい。

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『ドラゴンを封印せし者、現世に転生して魔王となる』 ☆あらすじ☆

 約1万3千年前。 『シオン』と呼ばれる王国が、ドラゴンに襲われた。  シオンは、ドラゴンを異空間に封印することに成功するが、その代償に、多くの民も大陸ごと異空間に飲み込まれてしまう。  そして、現代。  大型ハドロン衝突加速器の実験により、スイスの上空に異空間の扉が開いた。  その扉から脱出したシオン国の王子ウキトは、先に転生していた仲間の助けを借りて、シオン文明の痕跡が残る日本へ渡る。  その後、次々と転生してくる仲間たち。  彼らと、現代人との間で起こる事件

    • 『ドラゴンを封印せし者、現世に転生して魔王となる』 ☆第三話☆

           序章  気象学者のキャビン・シュミットは、天体物理学者のアダム・フランクに対して次のような問いを発した。 「私たちの文明が、地球に起こった唯一の文明だと知ることはできるのですか」と。  都市や道路といった産業文明の痕跡が残っていれば、話しは早い。  あるいは、その文明が消費した化石燃料の痕跡でもいい。  だが、その文明が、大地ごと異空間に飲み込まれてしまったとしたら?  そして、その文明のエネルギー源が「魔力」であったのなら? 「証拠の不在は、不在の証

      • 『ドラゴンを封印せし者、現世に転生して魔王となる』 ☆第二話☆

             序章  スイスのジュネーブ郊外には、フランスとの国境をまたいで周囲27キロメートルにも及ぶ大きさの「LHC」(大型ハドロン衝突加速器)が存在する。  そこで行われているのは「素粒子」に関する実験であり、物理学者がそれにより解明しようとしているのは、「宇宙を形づくっている究極の根源とは何なのか。そして、その根源はどのような性質をもつものなのか?」というものだ。  この実験はかなり危険視されていて、極小のブラックホールが生成される可能性があるとして、フランス高等裁判

        • 『ドラゴンを封印せし者、現世に転生して魔王となる』 ☆第一話☆

               序章  今から1万3千年程前に、マンモスを代表とする大型哺乳類たちの大量絶滅があった。米国の科学者ポール・マーティンは、人類による虐殺がその原因であると提唱している。  事実、大型哺乳類の絶滅は、人類がその地に移動してきた直後に始まっていた。  やはり犯人は人類なのか。  ――否。  人類もまた、同時代に滅亡の危機を迎えていたのだ。 「その者」によって。      第一話 「滅亡から始まる物語」  シオン歴7,442年(紀元前11,304年)  ティアマト海(

        『ドラゴンを封印せし者、現世に転生して魔王となる』 ☆あらすじ☆