天気、気圧と頭痛とホメオパシー②

前回の続きです。

頭痛の種類は起こるメカニズムによって偏頭痛と筋緊張性頭痛と 2つのタイプに大別されている話からです。

〈偏頭痛〉
片頭痛の特徴は、頭のこめかみから額にかけてズキズキと血管の拍動と収縮にともなう痛みがあります。

偏頭痛は冷やすと痛みが緩和します。

〈筋緊張性頭痛〉

筋緊張性頭痛の特徴は、肩こりや首のこりから頭蓋全体や顎などにかけて圧迫したような締め付ける痛みがあります。

精神的なストレスや悪い姿勢などの身体的ストレスなどにより、頭蓋をとりまく筋肉が持続的に収縮する事で、筋肉の血流が悪くなり

筋緊張性頭痛は温めると痛みが緩和します。

あなたの頭痛は、どちらでしたか?


気圧の変化が頭痛を引き起こすのはなぜ?

頭痛といっても脳には感覚受容器が無いので痛みを感じません。頭痛は、神経、血管、膜などの脳以外の場所で痛みを感じます。

雨の降る時などの気圧下がると、頭痛が起こるのは、低気圧で身体にかかる気圧も低くなり、脳の血管の血液中の血小板から放出される神経伝達物質のセロトニンの分泌量が不安定になります。
セロトニンには、血管を収縮させる働きがあり、
セロトニンが血管内に大量に出ると脳の血管は収縮しますが、セロトニンが出つくしてしまうと、今度は脳の血管が一気に膨張します。

それにより血管を取り巻いている顔の感覚を脳に伝える末梢神経のひとつである三叉神経が圧迫により興奮状態となり、炎症を起こします。
この炎症が頭痛の痛みになります。

また、気圧が下がると酸素濃度が下がり自律神経の乱れが起こり、だるさ、めまいといった不調を引き起こします。


頭痛は女性の方が多い

統計的に男性と比べて、女性の方が低気圧で体調を崩す人が多いそうです。
それは、女性の方が、生理などで、男性よりホルモンバランスの変化が多く、自律神経が働き、そこに急激な気圧の変化によって、さらに自律神経が働き、バランスが崩れ、体調不良や頭痛が起こりやすくなるそうです。

どうしても辛い時は、鎮痛剤も良いとは思いますが、できるだけ無理をせず、休んだり、緊張をほぐして行く方が有効だと思います。

鎮痛剤で言うと、私自身の経験ですが、量が増えて最終的に効かなくなり、さらに辛くなるという体験から、薬には耐性があり、効かなくなる事もある事、また、効かなくなるだけでなく、さらに痛みが増し、辛くなる場合もある事、痛みの辛さは鬱的要因を引き起こし精神的にまで影響を及ぼす事、鎮痛剤は、根本的な解決になる訳ではない事、目が腫れる、目眩がするなど、あくまで私自身の経験ですが、人によって副作用もある事なども、鎮痛剤を飲み続けることのリスクも考えて上手に慎重に使うことは大事だと思います。 

また常用すると、そもそもの頭痛を引き起こす原因である問題を無視してしまう事も多いので注意が必要だと思います。

例えば、頭痛は、寝不足や働き過ぎでの過労などからくる身体からの休めというサインかもしれません。   

人によって、原因も違いますから対処法は違います。
自分自身で、どうしたら楽になるのか、痛みが緩和されるのかを見つける事もケアとして大事だと思います。

私の頭痛は、発熱した時は、偏頭痛で、普段は、筋緊張性頭痛が主でした。
原因は、季節による冷えとストレスだと思います。
夏と冬が苦手で、夏は常に疲れ、冬は鬱気味。
だからこの季節は生きるのが辛い。
冬と夏が特に身体が冷え、頭痛も多くなります。
また、苦手な人と会ったり、人混みでも頭痛が多くなります。そんな疲れが溜まっている時に天候が悪くなると、より頭痛が起こります。
私の場合、冷えると身体も脳も活動停止状態になり、何をするのにもおっくうなのに、春の暖かい時、秋の暖かく気候が良い時は、前向きで、活発で明るく、同じ自分とは思えないほど頭も身体も軽く性格まで全く違うのです。
そして生理痛も辛いのは夏と冬。身体を温めるほぼ緩和するので、大きな原因は冷えだと思います。

私の場合の1番の改善策は、下半身と首筋を温め横になる事。これでだいぶ楽になります。
なんと、生理痛の改善も同じ方法です。

私に1番合っていたのは温泉でした。
実は私はお風呂が苦手です。
長風呂なのに全然、温まらない。
それどころか、すぐ湯冷めするし、体力消耗し、疲れる。
密閉された狭い空間で息苦しく窒息しそうになる。

なのに温泉好きで、特に露天風呂が大好きなのは、私の場合、広いお風呂でリラックスできるのと身体が芯から温まり、痛みやこりが和らぎ身体が軽くなるからかもしれません。

また、小さい時から甘い紅茶が好きでした。
常に頭痛持ちだった私は紅茶を飲むと痛みが楽になるのも子どもの時から感じていましたが、今になり、紅茶に含まれるカフェインが血管を収縮させる作用があるので、頭痛に効果がある事がわかり納得しました。

会社員の時、頭痛持ちの同僚がコーヒーを飲むと痛みがなくなると言っていたのを思い出します。
私はコーヒーを飲むと胃が痛くなるので、無理ですが…

ほっと一息、コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインを含んだ飲み物で緊張をほぐしてリラックスしてするのも良いかもしれません。

他にも子どもの頭痛で、
私が学童保育の施設長をしていた時に、小学生の男の子で、毎年、新学期の4月、5月に頭痛と体調不良で学校と学童保育に行けない子がいました。病院の診断から起立性調節障害だと診断を受け、クスリを常用していました。

お母さんの話では、お父さんが頭痛持ちなので、遺伝だろうと、この時期は、毎日、頭痛薬を飲ませていました。
私は、自分自身の経験から、クスリのリスクと、耐性と副作用について話し、根本からの解決策を探すため、観察を続けました。
お母さんからすると、彼はおとなしい、引っ込み思案な子で心配をしていましたが、
学童では、スポーツもでき、明るく、活発で、友達も多いリーダー格のタイプのお子さんでした。
そして、しばらくして、頭痛の原因がわかりました。
その子のお母さんは、彼を心配するあまり、いつも早く迎えに来ていました。
なので、彼はここでの生活のリズムがいつまで経っても掴めないで、不安そうに友だちに聞いていました。
そして、いつも早く帰るので、たくさんいる友だちも早く帰るからと彼と積極的に遊ぼとせず、自分の居場所が確保できない、場に慣れない不安があるのでは?それによって、本来の自分自身が発揮できないのだと気付きました。
また、お母さんは、早く迎えに来ても、彼が楽しそうに遊んでいると、また来ますと、迎えの時間を勝手に変えて平気で子どもとの約束を破ってしまうので、いつもそうなると彼は不機嫌でした。約束を守らないお母さんへの不信感がある事も不安の原因だと思いました。
そこで、場所と時間の流れに慣れる為に、どんなに彼に早く迎えに来るように言われても、早く迎えに行く約束はせず、みんなと同じ時間に迎えに来てもらうようにしました。

すると、1週間もしないうちに慣れてきたのか、本来のリーダーっぷりを発揮し、頭痛はなくなり、彼は母親の迎えも要求せず、友だちと帰るようになりました。
もちろん今まで、飲んできた病院の薬は不要になりました。
それだけでなく、お母さんは、子ども為にパートを早退していたので、お母さん自体が職場を無くす不安に駆られていた悩みが、定時まで働けるようになり解消されました。

問題は、見えていないと問題を大きくして、他にも影響していきます。
一生懸命になるあまり、視野が狭くなり見えなくなって問題が複雑化する前に、深呼吸して、ゆっくりお茶を飲みながら、脳をリセットする事で、視野が開けて来る事がありますよね。
そんな時間も大事だと思います。

病気には遺伝もあります。
でも、遺伝で片付けて、子どもの不安に気づかないで、クスリを取り続けるのは、成長盛んな時期に慢性化するリスクが高いと思います。
その子自身の性格や心理的の状態、環境など、ストレスを知り、改善する事も大事だと思います。

この場合、頭痛の原因は、不安と恐怖による緊張が自律神経を乱していて、身体に異変をきたしていたのだと思います。

他にもそうですが、子どもたちの腹痛や頭痛は、仮病だと勘違いされがちですが、ちょっとした、
不安と恐怖、緊張からのストレスによる自律神経の乱れによるものが多いと思いました。

頭痛の原因も、症状も、どのようにしたら痛みが緩和するかも人によって違います。
医師や専門家のアドバイスや検査も必要ですが、
数値や結果に囚われず、見えないエネルギー部分を見る事も必要です。
自分自身の身体です。自分の身体と対話して、自分で自分に合った対処法を探して見つけるのも、大事だと思います。

そんな時、もう一つ対処法として、ホメオパシーでのセルフケアも試しに取り入れてみてはいかがでしょうか?

長くなったので、この辺で。
次回、いよいよ頭痛の時のレメディーをご紹介しますね。

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