小学校低学年の子どもの読解力を上げる方法 <番外> 夏休みから二学期への移行をスムースにするために
そろそろ夏休みが終わり、二学期が始まりますね。
今回は、小学校低学年の子どもの読解力を上げることを、少し違った角度からみていこうと思いますので、どうかお付き合いください。
夏休みが終わり、二学期が始まる時期は、小学校低学年の子どもにとって、ちょっぴりドキドキするタイミングですよね。
長いお休みの間にリラックスした心と体を、もう一度学校モードに切り替えるのは、冬眠していたクマが春になって目を覚ますような感じに似ているような気がしませんか?
最初は少しぼんやりしているかもしれませんが、徐々に力強く動き始めていきます。
この「冬眠からの目覚め」をよりスムーズにするためには、どうすれば良いでしょうか?
答えは、少しずつ心と頭を目覚めさせていくことです。
読書や会話を通じて、二学期に向けて準備を進めることは、まるで一つひとつのピースをはめていくパズルのようなものです。
最初はどこから始めればいいか分からなくても、少しずつ進めていけば、やがて全体像が見えてきます。
たとえば、夏休みの終わり頃に、毎日少しの時間でもかまいません、一緒に絵本を読む時間を作ってみましょう。
ここで大切なのは、ただ読むだけではなく、物語の中に込められたメッセージを一緒に感じ取ることです。
読み終わった後に
「このお話、どんなことが起きたかな?」
と問いかけてみてください。
「赤鬼さんはどうして泣いてたんだと思う?」
といった質問をすると、子どもの心の中にある小さな探求心が芽生えます。
このプロセスは、種を植えて、水をあげて、太陽の光を待つようなものです。
時間はかかるかもしれませんが、やがて芽が出て、立派な花が咲くでしょう。
また、日常の中でも学びのチャンスはたくさんあります。
家族でお散歩に出かけた時、スーパーで買い物をする時、どんな時でも目に入るものや出来事について話し合ってみてください。
「あの雲、どんな形に見える?」とか
「この野菜、どうやって育つんだろう?」
といった問いかけは、子どもの想像力を刺激し、好奇心を育てるきっかけになります。
これは、画家がキャンバスに少しずつ色を加えていくような作業。
色と色が混ざり合い、やがて一つの美しい絵が完成するように、子どもの思考も豊かに広がっていきます。
家の中で「学校ごっこ」をしてみるのも効果的です。
子どもが先生役になって、ぬいぐるみやおもちゃに授業をしてみるのもいいです。
親が先生役になって子どもに簡単なクイズを出したりするのもいいです。
こうすることで、自然と学校の雰囲気に慣れていけます。
これは、少し固くなった粘土を手の温かさで柔らかくして形を作りやすくするようなものです。
遊びの中で、学校生活の感覚を少しずつ取り戻すことができます。
このように、毎日少しずつ心と頭を働かせる習慣を取り入れることで、二学期が始まる頃には、子どもたちもワクワクしながら学校生活に戻れるでしょう。
そして、そのプロセスを楽しみながら進めていくことで、勉強や学校生活がますます楽しいものに変わっていくことでしょう。
「これならやってみようかな」
「ちょっと楽しそうだ」
と感じたら、ぜひ今日から始めてみてください。
最初の一歩は小さくても、その積み重ねがやがて大きな成果につながることでしょう。
少しでよいので、実践してみることをおすすめします。
そして、子どもがスムースに学校生活に戻っていくことを祈っています。
実践して見られたら、そのようすを教えてください。
お待ちしていますね。
次回以降も、ひきつづき子どもの読解力を上げる方法について、いろいろふれてみたいと思います。
どうぞお楽しみに。
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