「自分でできるやろ?」
「大人になったら 嫌なことでも、せなあかんねん。
自分で、できるんやから自分でし〜」
私が、現役で保育園でいた頃、
おむつ交換後、
保育士仲間が、
自分でズボンを履かない1歳の子どもへ声かけした言葉です。
保育士にとっても、親御さんにとっても、
子どもの成長は嬉しいものです。
もちろん、子ども自身も、
今までできなかったことや大人にしてもらっていたことが、
自分一人で出来ることは、とても嬉しいことだと思います。
だから、
「自分でできるようになって欲しい」その気持ちは十分わかります。
そして、
「大人になったら 嫌なことでも、やらなくてはいけない」というのも間違っていないと思います。たとえ、自分が好きなことを仕事にしたとしても、楽なことばかりではないですよね。
でも、それを承知した上であっても、
大人の世界をそんな風に紹介しないで欲しいと私は思うのです。
大人になることの厳しさを隠すという事ではなく、
「自分が叶えたい事を叶えられる世界なんだよ」ということを大人の姿から感じて欲しい。そんな大人でありたいと思っています。
「自分で履きや〜」
と言い残し、保育士がその場を離れた隙に 、
ズボンを履くのを私はお手伝いしました。
その後、保育士が戻り、
ズボンを履いた子どもの姿に
「ほら、自分でできるやん。初めから、ささっと履きや〜」 と...
余計な事をしてしまったかも。
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