子育て中のお父さんお母さんにお伝えしたいことが、3つあります。 その2
2つ目は、
相手のためだと思って発言する人や、正論を言っている人こそ、陥りやすいことなのですが、自分が言っていることが正しいと思うからこそ、自分の考えを相手に押し付けようした時に落ち入ってしまう危険性です。
危険性とは、自分の思う通りに相手が変わらないと相手のせいだと思ってしまうことです。
例えば、保育現場では、0.1.2歳の子どもの発達に合わせて、トイレトレーニングや食事の援助や保育室のおもちゃの種類やおもちゃの配置など、事細かく計画を立てて、実際の保育で行っていくのですが、その計画を立てるということが、とても難しいとおっしゃる方が多かったのです。
子どもとの関わりや援助などが書いてある保育士に向けた書物などを見て、その通りにしようとするのですが、結局、全員の子どもに当てはまることもないし、当てはまらない子どもも当然います。
この時に2タイプの人がいて、「自分の保育に自信を無くしてしまう人」と「自分の保育に当てはまらない子どもが悪いということにしてしまう人」です。これは、保育士だけでなく、ご家庭でも、学校教育、社会においても同じ事だと思うのです。
私は、自分の保育に当てはまらない子どもが悪いということにしてしまう人に、その考えの危険性を伝えようとし、とても強い反感がありました。
それは、私が「自分の考えを理解して欲しい」思うように、相手も「自分の考えが正しい思っている」からだと思います。だからこそ、相手を変えることは難しいのですが、
相手に自分の考えを受け入れてもらうためには、どうすればいいと思いますか?
私は、3つあると思っています。
1つ目は、強制的に相手を変える。自分が相手に指示命令を出せる立場に立つと言う事です。この方法は、小さい年齢の子どもほど簡単にできます。
2つ目は、相手にぐうの根も出せないように自分の意見を圧倒的に正解にすると言う事です。この方法は、とても時間がかかりますが、相手より弱い立場であったとしても可能な方法です。
3つ目は、自分が変わることで、相手を変えると言う事です。この方法は、一番早い方法ですが、覚悟が必要です。
私が担当させて頂いているクライアントの体験談をご紹介します。
60歳代の女性は、ご自宅でお母さまの介護をなさっていらっしゃるんです。
お母さんは、幼少期にお母さんがご病気でお亡なり、親戚の方に引き取られて育ててもらったらしいです。その時に、甘えたくても甘えられなかったことを、今、同居している娘に存分に甘えているようです。
以前のお母様は、「口を開けば、文句はよく言うし、愚痴ばっかり...」だったらしいです。
ところが、お母さんがお世話になっているヘルパーさんが、「最近、お母さん、穏やかになって人が変わったね〜」とお母さんさんの変化に驚かれたそうです。
クライアントさんご自身も驚かれていたのですが、自分が変わることで、自分の周りにいてる人までも、年上であるお母さんまでも変わったことに、本当にビックリなさっていらっしゃいました。
以前の私も、
自分に全く自信がなく、周りの意見と自分の意見にズレを感じる度に、不安になったり、相手に批判されたり、相手が怒ったりするのも、相手のことに腹を立てたりするのも、全て自分が原因だと自分を責めていました。
また、自分のいいところを認めてもらったり、褒めてもらったりしても、自分では、それがいい。と思えなかったら、その言葉を受け止めることができないような私でした。
そんな私が、コーチスキルによって自分自身を深掘りすることで...
以前の私を知っている人は、「本当に別人のようだ」と言い、以前の私を知らない人は、以前の私の話するとびっくりされます。そして、どちらの人も、今の私の姿を見ていると、パワーを感じるとか、勇気をもらえるとか、自分も頑張ろうと思うと口々に、おっしゃって下さいます。
私が、これほど変わった一番のきっかけは、自分自身をよく知ったことで、「ありのままの自分を好きになる」ことができたことです。
ありのままの自分を好きになるとは?
私は、めちゃくちゃ不器用なんですね。みんなが簡単にできることも、とても時間がかかるし、短所もたくさんあります。また、応援してくれているのに、応援に応えられなかった時には、せっかく応援してくれたのに頑張れなかったと自分を攻撃してしまうところがあります。
そんな私ですが、不器用ながらも頑張ったことや、相手のことを気遣うあまり、傷つけてきた自分を一番、そばで見てきたのは、自分なのに、その自分に、認めてもらえないなんて、自分は可哀想すぎると思ったのです。
そして、もうそろそろ、今まで、がんばってきた自分を認める事を許してあげてもいいんじじゃないの?と思った時に「どんな自分だっていい」「今のありのままの自分を好きになってあげよう」「もっと、自分のことを大切にしてあげよう」と思ったのです。
自分のことを大切にしたいと思った時から、「自分の素晴らしいところを、もっともっと見つけて、それを活かしたいなー」と思うようになりました。
そう思うようになると、「現実は変わらなくても、自分自信が変わることで、こんなにも見える世界が変わるのだ」と言うこと実感しました。
今まで、見ないように蓋を閉めていたと蓋を開けることは、少し覚悟が必要ですが、今まで、自分を大切にすることを後回しにしてきた方や子どもや家族のために頑張ってきた方だからこそ、「自分を大切にする」と言うことを許してあげて欲しいです。
あなたの大切な子ども、家族の幸せのために、まずは、自分自身を大切にしてあげませんか?
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