見出し画像

富山には何がありますか?

皆さま、こんにちは!

合同会社ハピオブの広報スタッフYです。

最近は暖かくなってきましたね~皆さまいかがお過ごしでしょうか?
広報スタッフYは鼻水と目のかゆみに毎日やられています(花粉症)…

さて、今週もハピオブ公式noteをご覧いただきありがとうございます!
ハピオブ公式noteでは、毎週書籍の紹介や会社の日常を発信しています。
先週の記事はこちら(いつもいいねありがとうございます✨)

今週の書籍

今週の書籍は、富山大学地域づくり研究会の『大学的富山ガイドーこだわりの歩き方』です。責任編集者は富山大学人文学部教授の大西宏治氏と藤本武氏です。
「何にもない」と言われがちな富山県ですが、本当に何もないのでしょうか?この点が、この書籍の企画の出発点になっています。

実は私広報スタッフYは大学(県外)の友人に「富山って何があるの?」と聞かれて、「…海」となることが多々ありました。
ですが富山県民としてこのままではだめだ!と思い、この書籍を選びました✨

この書籍は、立山連峰や富山湾などの自然環境を中心に説明した第一部、越中売薬や産業の発展等の歴史について解説した第二部、富山の文化的な側面を方言や祭り等を取り上げて解説した第三部、最後に富山市のコンパクトなまちづくりの核である鉄道や街中の創出の取り組み等について解説した第四部、といった構成になっています。
今回の記事では、第四部に登場する「コンパクトなまちづくり」について紹介していきます!

コンパクトなまちづくりへ

富山市は人口減少社会を見据えたコンパクトなまちづくりに取り組むことで全国に知られています。

ではなぜコンパクトなまちづくりが必要なのでしょうか?
→薄く広がった市街地が持つ課題が多いからです。

薄く広がった市街地が持つ課題

①自動車での移動が基本となるため、排気ガス等の環境負荷が多くなる。
②市街地が広がることで道路の延長が必要となりコストがかかる。(特に富山県は積雪があるため、除雪費用も莫大になる。富山市の除雪費は毎年約8億円。)
③高齢化が進み、自動車を運転できない人口が増加するが、利用者の少ない地域での公共交通の拡大は困難。

このような課題を解決するために富山市は2002年から「コンパクトなまちづくり」を開始しました!

コンパクトなまちづくり推進のための3つの柱

①公共交通の利便性向上
2006年に開業した富山ライトレールは日本で初の本格的なライトレールと言われています。駅と駅の間隔を短くし、運行頻度を最大でも15分間隔とすることで、沿線居住者に多く利用されるようになりました。
(広報スタッフYも高校時代によく利用していました。免許がない人でも富山の中心地を楽しめるのは便利ですよね!)

②賑わい拠点の創出
2007年に中心市街地に全天候型多目的広場グランドプラザ、2016年に富山駅南口広場、2017年にユウタウンが整備されました。
(ハピオブのオフィスHUBもグランドプラザの近くにあります♪)

③まちなか移住の推進
中心市街地に設定された都心地区に転居することにより賃貸住宅の場合は家賃補助が、戸建や集合住宅建設の場合、一定の補助が富山市から支出されます。

この3つの柱を進めることにより、単心のコンパクトシティではなく、お団子と串(図1)のような都市構造を実現するのが目標とされています。

図1 『大学的富山ガイドーこだわりの歩き方』p217より

コンパクトなまちづくりの課題

①生鮮食料品の調達に関する課題
高度成長期以降、時間をかけて薄く広がった市街地では、スーパーやショッピングセンターへの買い物は自動車を利用するのが当たり前になっていました。その結果、中心地にはスーパー等が少なくなっていました。
そこで、富山市は中心商店街に富山の野菜や果物を販売する「地場もん屋総本店」を設置しました。

②歩行者通行量に関する課題
公共交通の整備や市街地の発展を試みても、商店街が人でにぎわう状態を作るためには、民間の努力に依存しなけれなならず、自治体の努力にも限界があります。

③不在地主に関する課題
中心市街地には不在地主が多いため、その土地の次の利用方法が決定していません。コインパーキングとして土地が使われることが多く、市街地の駐車場面積を見ると1992年から2004年の間で面積が1.7倍に増加しています。

このように、富山市のコンパクトなまちづくりは残された課題も多く発展途上な取り組みです。この取り組みは、強制力を伴わない誘導型の取り組みのため、市民のまちづくりに対する理解や共感、満足度を高めていく必要があります。

おわりに

今回は、富山大学地域づくり研究会の『大学的富山ガイドーこだわりの歩き方』を紹介しました。「富山は何もない」この言葉は富山県民の口癖なのか!?と思うほどよく聞きます。ですが、富山県民がこう言ってしまったら県外の方は「富山は本当に何もないんだ」と思ってしまいます。そう思われないためにも、富山に何があるのか、富山の魅力は何かについて今一度考え直してみませんか?この書籍は、富山県について様々な側面から解説してあるので気になった方は是非読んでみてください!(広報スタッフYは第三部の富山の方言が印象に残りました!)


おしらせ

また、弊社では「富山県でイキイキ働く人を1人でも増やしたい」そんな想いから生まれた富山県公式のコミュニティ「Smart Lab TOYAMA」の運営に携わらせていただきます。
「Smart Lab TOYAMA」、略してスマラボとやまに興味がある方はぜひこちらの記事もご覧ください!


合同会社ハピオブについて

合同会社ハピオブは、「すべての人が活躍できる社会をつくる」をビジョンに掲げ、企業の人材戦略(人的資本経営)の支援、個人のキャリアオーナーシップ構築の支援を行なっている会社です。

・人を資産として捉え、人の価値を最大化したい
・人が辞めずに活躍する会社にしたい
・人が育つ仕組みや研修を実施したい

上記のようなニーズを持った経営者様・人事担当者の皆様に対して、専門的な立場からご支援させていただいております。まずはお気軽にホームページからご相談ください。

合同会社ハピオブホームページはコチラ

Twitterも元気に運用中です!

今週もハピオブ公式noteを読んでいただきありがとうございました!

合同会社ハピオブ 広報スタッフY

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?