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ごまかしてきた人生を手放した

大人になるということは、色んなことをごまかして生きている。
会社に適応するために、自分がやりたくないことも進んでやるようになる。
お金のため、世間体のため、まわりの人たちのため。
自分の気持ちは後回しにしてきた。ずいぶんと後回しにしてきた。
置いてけぼりにされ続けた自分の「気持ち」は、とうとう怒り狂って爆発した。そして私は二年前に長年勤めた会社を辞めた。
ずっと仕事仕事で組織の中で生きていきた私は、丸裸で大海に飛び出たような気分だった。不安しかなかった。
でもそれ以上に疲れ切っていた。ただ休みたかった。
ずっと後回しにしていた自分の気持ちを、ないがしろにしていた自分の体の声に耳を傾けてみようと思った。
もう他のことはどうでもいい。まずは自分を取り戻さないと。
生きたまま死んでしまうと思った。

会社を辞めたら、まずはたくさん眠りたかった。気が済むまで眠り続けた。
仕事のことを考えない頭で深く眠りたかった。
平日に自然のある場所にいって、何も考えず深呼吸してみた。
空が青くて、風が心地よくて、木々がやさしく私を見守った。
ずっと呼吸するのを忘れていたかのように、私は深呼吸しながら泣いた。

少しづつ元気になってきた私は、やりたいことが次々に出てきた。
アクセスバーズを受けて心地良くなって、自らサロンをしたいと決めた。
それからは自分のやりたいことを次々に試していき、失敗もたくさんしたけど、子供の頃からの夢だった本も出版することができた。
もう、自分をごまかさず、本当にやりたいことは何か?それだけを追及していった。

そうして二年が経った。その間ずっと「プロ奢ラレヤー」を見てきた。
彼の言葉がいつも胸に刺さり、全く今までに出会ったことのない人物だった。自分とは違う彼の考え方が私の中に入ってきた。そして気づかされた。
「ごまかして生きてきたこと」
我慢するのが当たり前、苦労しないとお金は得られない、そんな考え方に縛られて、自分の人生を自分で苦しめてきただけ。
ただ、自分をごまかさない生き方をすればよかっただけ。
それが自分に正直に、素直に自分らしく生きるということ。
やっとやっと気づいた。
そして今まで自分が「ごまかして生きてきた」ことに気づきそれを認めた。認めると、胸が苦しくなった。
でも後悔とか自分を責めることはせず、ただ「仕方なかった」と認めた。
ただ、これからは「ごまかさず」生きていけばいい。今からでも遅くない。
やっと気づくことができたのだから。
私の人生を生きる。外側の世界にもう惑わされない。
自分の世界は自分で作る。

そう思えた。勇気をもらえた。そんな記事だった。


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