『色づく世界の明日から』
アニメを観るなんて何年ぶりだろう。
今回は宇宙人ちゃんのオススメで観てみることにしました。
幼いころに色覚を失ってしまった「ひとみ」は、魔法を使って自分の色を取り戻すための時間の旅に出る。
エピソードは13話あって、最初は17歳の初々しい男女が繰り広げるピュアなストーリーだな~みんな素直でいい子だな~かわいすぎるよな~全員抱きしめたいわ~と思いながら観はじめました♪
ひとみは魔法使いの祖母に60年前の過去に飛ばされ、そこで高校生の祖母と出会い、友情をはぐくんでいく。
写真美術部に入部し、そこで出会った仲間たちに少しづつ心を開いていこうとするひとみ。
「ゆうと」君との出会いがとても印象的。
自分に正直で不器用で、心を閉ざしている。
ゆうとの絵を見たひとみが、そこに色を見つけ興奮してしまい、
つい、ゆうとに「私に悩みとか何でも話してね」と言ってしまう。
「僕の何がわかるの?カウンセラーにでもなったつもり?
魔防使いって何様?」と強い言葉をひとみにぶつける。
傷つけるつもりなんかなかった。悲しい、どうしたらいい?
その言葉は実は、ゆうと自身の胸に大きく突き刺さっていたようだ。
そこからはじまる、ふたりのピュアな物語。
お互いにお互いを想いあう前に
まず自分の気持ちに少しづつ気づいていく。
「素直であること」それがとっても大事だなと感じた。
「私は魔法でみんなを幸せにしたい」
その考え方が私はとても心惹かれて。ぐっときた。
そう、魔法がすべてを叶えてくれるわけじゃなくて。
「使う人の気持ち」が大切なんじゃないか?って。
そうすればきっと魔法って誰にでも使えるものじゃないかって。
見ていてそう気づいていくの。
そして実は、私自身も魔法が使える。
それを使って仕事をしている。
その考え方の根底は同じで。
「私も魔法でみんなを幸せにしたい」
この気持ちが強くあるから。
でもその前に、自分を幸せにしないとまわりの人たちを幸せにすることはできないから。
だからね、ずっと自分を大切に、ゆっくりと丁寧に生きようと決めたの。
このアニメを観ながら、自分の生き方が重なっていく。
そうだ、私も、自分の過去の重くて暗い不幸な世界から抜け出したかったんだ。そしてこれからはもっと明るい世界を見るために、今の仕事を選んだのだから。
例え世間から認められにくくても。胡散臭いと思われても。
そんなの嘘だ、願いなんて叶うわけないって言われても。
私だけは私を信じて、ここまでやってきたから。。。
そんな願いを込めて、この物語を最後まで大切に感じながら見届けたいと思った。
12話くらいから涙腺崩壊。ポロポロとこぼれる涙。
何の涙かな。
「ここに来た意味。生まれてきて生きていく意味」
それって。。。
ひとみが言ってたみたいに
「60年前にタイプスリップして、友達ができて楽しかったけど
悲しかったし、つらかったし、胸が苦しかった。離れたくなかったし。
でも。。幸せだった」
このセリフに、私の世界の色も鮮やかにくっきりと見えたよ。
そうだよね、ちゃんと見つけたよ、私も。
色々あったけど、やっとここまできて、この作品に出会って
そして確認できた。
この世界の、この地球のすばらしさに。
生きていることの奇跡に。
自分がたくさんのことを超えて、気づけたこの強さに。
感動してもっともっと自分を好きになれた。
この作品を観れた、そして感動して泣いている。
そのことがすばらしいって。
私も同じ気持ち。
これから今まで見れなかった地球の鮮やかな景色を
自分の色をもっと見ていく。
魔法は、愛。
そのことにただ気づくだけ。